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167回8月金曜句会投句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 8月13日(月)21時05分31秒
編集済
  この暑さはいつまで?
それでも、我家の庭では毎晩鉦叩が美しい鉦を叩いています。例年ですと、コオロギも鳴きだす頃です。一晩に100輪近くも咲いていた白花月見草はちょっとお疲れ気味で、このごろは一晩に20~40輪というところでしょうか。ベランダですが、すでに2000輪以上咲きました。

選句をお願いいたします。

◎1 〇3 (投句数が少ないので)
締切 8月20日

1  立秋や胸いっぱいに母がいる
2  鯖雲や左岸は広き利根河原
3  ささやきは卒塔婆の音夕涼し
4  リハビリの膝痛残し夏終る
5  研ぎ上げた包丁の切れ大夕立
6  手打ち蕎麦おどる大鍋虹二重
7  立秋やされど気温は三十度
8  ハイビスカス団地にも咲く白き洋館
9  洪水は起こらぬらしい天の川
10 沼と呼ぶ一級河川蓮見舟
11 居るはずのなきごきぶりやスリッパ飛ぶ
12 白南風や鶏走る海女の庭
13 新涼やピアスの父が子をあやす
14 朝採りのレタス山盛り夏模様
15 大川を江戸に戻して大花火
16 担任に言われたあだ名水クラゲ
17 ひぐらしや歩行訓練一歩二歩
18 草茂り川面は見えぬ桜桃忌
19 短夜や火星は光輝いて
20 背に指の届かぬところ秋立てり
 
 

8月句会案内

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 7月29日(日)12時29分9秒
  8月 1日(水)  手賀沼蓮見舟吟行  10:10 柏駅

8月10日(金)  花林檎俳句会投句締切
         兼題 「鰯雲」

         金曜句会投句締切

8月14日(火)  花林檎俳句会

8月18日(土)  麦船橋句会

8月25日(土)  吟行予定 
 

166回7月選句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 7月25日(水)14時48分9秒
編集済
  この暑さはいつまで続くのでしょう。万が一停電にでもなったら大勢の犠牲者が出ることでしょう。孫の世代を思うと心が痛みます。
エアコンの中で選句をお楽しみくださいませ。


1 蘭鋳の沈思交響曲六番        邦 夫

◎洋子・雛乃
〇登志子・富美子・珠子
評:(雛乃) 交響曲六番ベートーベン田園が流れる部屋で、金魚がゆったりと泳いでいる光景ですか?融けそうな毎日、こんな涼やかな場所があるなんて羨ましい。
評:(洋子)水槽で静止している金魚と部屋には「田園」の曲が静かにながれている、異常な暑さの中とても涼しさを感じます。
評:(富美子)うちの金魚は、縁日の金魚すくいでとってきたので、交響曲をじっと聞くような反応はありませんね。足音をきくと、餌だと思って12匹が浮かび上がって大騒ぎをします。
評:(登志子)冷房の利いた心地良い部屋でチャイコフスキーの曲を聞いています。傍の水槽の蘭鋳も聞き入っているようです。優雅な時間を過ごしていますね。
評:(珠子) 蘭鋳の沈思にはなるほどと思いました。しかし飼うなら蘭鋳ではなく目高がいい。近くで売っているところ知ってますか?


2 緑陰や背を撫でて良きインド亀    喜和子

評:(珠子)背中を撫でても危険のない亀ですよということでしょうか。見た報告ではなく、背を撫でた生の感触を詠む方がいい。さもなくば亀の様子。


3 夕立や息吹き返す信号機       撫 子

◎富美子・珠子
○邦夫・登志子・和子
評:(珠子)一日も早く夕立が来てほしい!この連日の酷暑。信号機も何もかも息吹き返すでしょう。こういう視点は好きです。
評:(富美子)昔は、夕方になると夕立が必ずあって、町も人も野も花も、潤った気がしますが、この頃はとにかく猛暑のみで、たまりませんね。
評:(和子)ほんとうにざーと夕立でもきてくれないかと、この酷暑。目の付け所が信号機とは。怠け者ですが草花のため毎日水やりをしています。
評:(登志子)埃でくすんでいた信号機の青・黄・赤がくっきりと見え 歩行者も雨上がりの涼しさに元気が出たようです。
評:(邦夫)突然の夕立の激しい雨脚は、街行く人を困惑させるが、近頃の真夏日の続く中では、夕立でも来てくれぬかと思うことしばしばである。夕立によって大気が潤い、信号機の三色も色鮮やかに見え、「息吹き返す」と思ったのだ。この擬人表現がどんぴしゃり的を射ているとは思えないが、作者の心情も含めてよくわかる句であると思う。


4 紫陽花の錆びて羅漢の恵比寿顔    雛 乃

〇洋子
評:(洋子)今年はこの暑さで紫陽花の色の美しい時が短くて花の色が錆びてしまいました。羅漢があってます。
評:(邦夫)「恵比寿顔」は安易、月並みというべきか。


5 遺骨なき叔父の墓石夏椿       登志子

◎和子
○邦夫・雅子・撫子・喜和子・洋子・雛乃・珠子
評:(和子)遺骨のない墓に手を合わせる切なさどんなに年月をへても 、悲しみが消えることなく・・・夏椿の季語がいい。
評:(雛乃) また、あの八月がきます。この平和がいつまでも続きますように。
評:(洋子)戦死された叔父様のお墓でしょうか!夏椿が好きです。
評:(喜和子)「遺骨なき」でどうしたのかなと思います。
でもいつも叔父さんのことを忘れずにお墓参りをしている景が浮かんできます。
評:(撫子)終戦ははるか昔になっても、伝えられていく哀しみです。
評:(邦夫)太平洋戦争戦争で戦地に散った英霊の多くは、遺骨が帰らず、髪や爪、眼鏡や万年筆などの遺品が残されるのみであった。私の伯父もラバウルの野戦病院に入院中に爆弾の直撃を受け、墓には遺骨が入っていない。咲いてまもなく散る夏椿が風化しそうな悲しみを一時増幅させるようである。「伯父の」は、「兵の」などということも…。
評:(珠子)遺骨も戻らなかった方を知っている方は激減していることでしょう。平成のその次の世も戦争になることだけは避けなければ。


6 隠岐の島夏真っ直ぐに群青色     雅 子

評:(珠子)気持ちはわかりますが、思いの強さが伝わりきれなかったということでしょうか。読み手にとって隠岐の島あたりの海は未知の世界、胸にまでには響くにはそれなりの工夫が要ります。


7 水打って唐様で書くお品書き     富美子

○邦夫・登志子・雛乃・珠子
評:(雛乃)「唐様」の書体というのを、知りました。
評:(珠子)↑私も同じ。まわり中知らないことばかりです。この世の中のことをほんの少ししか知らないままにお墓に入るんだろうなあ。しかしそれは多分幸せなことです。
評:(登志子)粋な感じの料理屋さんでしょう。腕のいい板前さんがいるようですね。
評:(邦夫) 作者自身のことと思いたいが、神楽坂あたりのさほど大きくない料理屋の女将と思われる女性が水を打ち、盛塩をして、客用のテーブルの上でお品書きを書いているところを思い浮かべた。懐かしい景である。書体は、行草、仮名などを主とする和様ではなく、楷書などの中国的な書体なのであろう。すべて実景と考えるより、想像をふくらませて詠んだ句と考えたい。登場人物も、女将だけでなく板長や若主人などを考えても面白かろう。


8 炎昼や泣きわめく子のただならじ   弥 生

〇喜和子
評:(喜和子)どうしたのかな。ちょっと心配です。でもきっと優しい目で見守っているかたがいるのだろう。泣き方で子どもの様子を察知できているのだろう。
評:(邦夫)「ただならじ」は説明。「じ」は、推量の否定。「ただならず」というか。


9 仏壇に生者好みの水羊羹       和 子

〇撫子・喜和子・雛乃・珠子
評:(雛乃) 生きている者の勝ちですね。
評:(喜和子)納得。私も父の好きな甘いもので水羊羹をあげます。でもきっといろいろな種類の水羊羹を供えていると思います。きっと元気な作者を見守っていると思いますよ。
評:(撫子)「生者好み」が楽しいです。生きていればこそです。
評:(邦夫)「生者好みの」がおもしろい。
評:(珠子)毎年、両親の命日に実家へ供物を送るのですが、ついつい「生者」である兄夫婦の好みそうなものを選んでしまいます。元気で活動している証拠ですからそれでいいのですよね。


10 夏祭鯔背に見える法被の娘      青 嵐

評:(邦夫)神輿の担ぎ手か囃子方にボーイッシュな美しい娘がいたのだろう。これも祭の趣というものだ。「鯔背に見える」よりは「鯔背だ(な)」というほうがよいと思う。


11 白南風や鳥の塒へ空の道        珠 子

◎雅子
〇弥生・富美子
評:(富美子)鳥は不思議な生き物ですね。あんな羽だけで自由に飛べるんですから。塒へ向かう習性。不思議です。鳥になりたい。


12 琉金の踊りアディオスムチャーソス  邦 夫

評:(珠子)カタカナ語の嫌いな方の「挑戦」?私などは、ネットで調べなければわからないタンゴの曲名、それも10文字も使って!ですから。それなりの覚悟の上でしょう。


13 大脳の動かぬ暑さ消えた語意     洋 子

◎弥生
〇雅子・撫子・喜和子・和子
評:(弥生)本当に今年の暑さは尋常でなく大脳が働かないですね。消えた語意が良いです。
評:(喜和子)毎日暑いです。その暑さを「大脳の動かぬ」で表現しているのが面白いです。
評:(和子)今年の猛暑、酷暑なんと表現していいのか、ただ脱力感のみ。情けないことです。
評:(撫子)尋常じゃない暑さ、生きているだけで精一杯の気分、同感です。


14 女にも少しの野望合歓の花      富美子

◎撫子
〇洋子
評:(撫子)女性起業家も増えた昨今、たおやかに、しなやかに野望を膨らませる。季語が良いと思います。
評::(洋子)どんな野望かしら、少しの野望なんて昭和の女性ですね、今は野望いっぱいの女性が多いように思います。合歓の花が良いですね。


15 片蔭やゆるり行く猫耳立てて     雅子

〇撫子・富美子
評:(富美子)猫も気儘な生き物ですね。貴婦人のつもりなのでしょう。
評:(撫子)猫の様子がよく観察出来ているな、と感心しました。
評:(邦夫)中七・下五がすっきりしない。語順をいろいろ考えてみたい。場合によっては「片蔭や」の季語を「片かげり」として下五に置くこともできる。


16 遠雷や決めかねている事ひとつ    登志子

評:(珠子)誰にでもあることですが、「ひとつ」と言われても、そのひとつをイメージできない歯がゆさがあります。


17 尼法師木陰で舐める氷菓子      青 嵐

〇登志子・雛乃
評:(雛乃) お坊様も人の子、この暑さに氷菓子もほしくなる。
評:(登志子)尼法師の可愛らしい様子を想像してしまいました。


18 平成のLINEの絵文字心太     和 子

評:(珠子)お嫁さんやお孫さんとLINEをやられているご様子。「楽しい絵文字も多いことでしょう。絵文字は平成のものでしょうから、上五はあまり効いていないと思います。


19 緩やかな風にくつろぐ百日紅     弥 生

評:(珠子)この酷暑。こういう日はいつやってくるのでしょうか。言葉が平易で様子はイメージできるのですが、更に「個」の見方や感性が欲しいところです。


20 夕風の通る道なし鬼灯市       雛 乃

〇雅子・弥生
評:(邦夫)夕風は、吹いているのだろうか、いないのだろうか。


21 色も香も溢れ真夏の中華街      撫 子

〇登志子・洋子・雛乃
評:(雛乃) 中華街 お雰囲気が、よく出ていると思います。
評:(洋子)横浜も神戸も中華街は三原色の色ときらびやかざ、中華の香りが町中に!そんな様子が溢れています。真夏ならなおも。
評:(登志子)この暑さですと中華街の色も匂いもよけい暑さを感じますが 美味しいものを求めて人が集まる所です。


22 青田風ボタンを押して乗る電車    珠 子
◎邦夫:喜和子・弥生
〇雅子・和子・富美子
評:(弥生)地方に行くとこういう電車にお目にかかりますね。廻りが田んぼだらけの中の駅って感じ郷愁を感じます。
評:(喜和子)田舎に帰える陸羽東線の無人駅。周りには田んぼ(青田)が広がっています。帰りたくなります。「青田風」の季語がいいですね。
評:(和子)長閑なローカル線、青田風がいいですね。初めて冬に乗ったとき周りの人がわたしを見て??ボタンを指さして早く閉めて。びっくり。
評:(富美子)ごく最近、宇都宮線で経験しました。私は、降りる時でしたが駅に着いたのでドアの前にじっと立っていたら、誰かが押してくれました。
評:(邦夫)毎朝、関口知宏の世界の鉄道の旅の番組を見ているが、こんな電車がしばしば登場する。私にも、かつて秋田新幹線で出会ったような記憶がある。
 掲句は、青田風が吹き渡る広々とした田園風景の中の小駅の景であろう。こういう旅をしなくなって久しい。旅心をかき立てられる句である。


23 白南風や生徒は古希の手話の会    喜和子

評:(珠子)テレビで見たのですが、山奥の一軒家に棲む80代半ばの女性が、75歳になった時に何か新しいことはできないかと考えて始めたのが、ハウスによるホオズキの栽培だと。お盆用の美しいホオズキの世話する笑顔は神々しいばかりでした。古希はまだまだ「何か」を始められる時なのです!「何か」には挑戦しないとね。特にキズのない句ですが、こういうことは身近にたくさんあるので、あまりインパクトを感じないということでしょうか。


24 太陽の色となる風空気炎ゆ      洋 子

〇弥生・和子
評:(和子)わかるような、わからないような、ただ空気炎ゆの表現に凄さを感じ。
評:(邦夫)「色となる風」「空気炎ゆ」に重複感。

 

166回7月金曜句会投句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 7月16日(月)21時53分10秒
編集済
  あの惨事の直後のこの猛暑。この千葉の暑さより暑いところがたくさんあるなんてとても信じられません。この先この地球はどうなるのでしょう。

選句をお願いいたします。
7月23日(月)  選句締切
◎1 〇4

1  蘭鋳の沈思交響曲六番
2  緑陰や背を撫でて良きインド亀
3  夕立や息吹き返す信号機
4  紫陽花の錆びて羅漢の恵比寿顔
5  遺骨なき叔父の墓石夏椿
6  隠岐の島夏真っ直ぐに群青色
7  水打って唐様で書くお品書き
8  炎昼や泣きわめく子のただならじ
9  仏壇に生者好みの水羊羹
10 夏祭鯔背に見える法被の娘
11 白南風や鳥の塒へ空の道
12 琉金の踊りアディオスムチャーソス
13 大脳の動かぬ暑さ消えた語意
14 女にも少しの野望合歓の花
15 片蔭やゆるり行く猫耳立てて
16 遠雷や決めかねている事ひとつ
17 尼法師木陰で舐める氷菓子
18 平成のLINEの絵文字心太
19 緩やかな風にくつろぐ百日紅
20 夕風の通る道なし鬼灯市
21 色も香も溢れ真夏の中華街
22 青田風ボタンを押して乗る電車
23 白南風や生徒は古希の手話の会
24 太陽の色となる風空気炎ゆ
 

7月句会案内

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 6月30日(土)21時10分16秒
編集済
  7月 1日(日)  吟行 手賀沼
7月 6日(金)  花林檎俳句会投句締切
        兼題「夕焼」
7月10日(火)    花林檎俳句会
7月13日(金)  金曜句会投句締切
7月21日(土)  麦船橋句会
7月28日(土)  吟行予定  
 

花林檎句会吟行 

 投稿者:こがめ  投稿日:2018年 6月27日(水)18時46分34秒
  7月1日(第一日曜日)

吟行場所 我孫子(手賀沼近辺)

集合場所 水の館 駐車場

集合時刻 10:00

参加される方は奥山か村田にご連絡ください。
 

165回6月金曜句会選句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 6月19日(火)22時29分5秒
編集済
  また大地震。痛ましい犠牲者もでました。
いつどこで大地震が起こるかわかりませんが、避難する体力もなくなっていきますから、その時どうなるか想像もつきません。
非常時のためのストックを見直さねばと思いました。

秋田の五代儀さんから送っていただいた「白花月見草」の種まきから二か月。
今晩は7輪目を咲かせました。美しい!
夕方6時すぎに、ほぐれるように咲いて(スローモーション・肉眼で見られます)深夜にはしぼむ体制。
朝にはピンク色になってしぼんでいます。三日ほどするとそれも落ちて青い種の莢が。
わずか数時間しか咲かない花なのでお見せできないのが残念です。種はたくさん採れそうなので差し上げます。


1  電柱の影濃くなりて更衣           登志子

◎珠子
○邦夫・美佐子・洋子・和子・雛乃
評:(珠子)更衣の頃の様子を「電柱の影が濃くなる=太陽が強くなる」と表したことに惹かれました。
評:(雛乃) 影の濃淡に季節の移り変わりを見る。俳句ですね。
評:(和子)中七のこういう表現がいいんですかね。
評:(邦夫)「電柱の影濃くなりて」がいい。別の席で一度見ているので、ほんとうは採りたくないのだが。


2  紫陽花や一句を記す箸袋           富美子

◎弥生
〇青嵐・喜和子・洋子・雅子
評:(弥生)お菓子の包装紙、和食の献立表などによく書かれてるのを見ますね。有名無名問わず料理との関連を浮かべてしまいますね。
評:(雅子)街歩きか休憩に入ったお店かふっと湧いてくる句を書き留めている。作者の気持ちが「箸袋」凝縮されている。
評:(喜和子)素敵な場所での食事だったのだろうな。「箸袋」も素敵だったでしょうね。
評:(青嵐)大事な事、小生なども気が付いた時は必ず書き残すようにしていますね。特に八十路を超えてからは・・・・。


3  マネキンの含み笑いや水着着て      邦  夫

〇和子・登志子
評:(登志子)マネキン人形はすまし顔が多いようです。たまに笑みを浮かべているのも見ますが含み笑いと言われると ちょっと気持ち悪い気がします。
評:(和子)含み笑いしているのは、見ているご自分では。


4  消印の滲み柵越す鉄線花        撫  子

〇美佐子・洋子
評:(邦夫)「柵越す」はほとんど不要。その分「消印」の描写に費やしたい。


5  内定書梅雨空なんぞ吹き飛ばす      和  子

◎喜和子
〇雅子・珠子
評:(喜和子)おめでとう。よかったですね。顔の表情と体全体の動作が浮かんできます。
評:(雅子) 「なんぞ」という気持ちそのままの語はどうかなと思いながら、すかっとした強さが印象に残りました。
評:(珠子)俳句としては、言葉がそのまんまで荒っぽいですが、そのお気持ちはわかりますとも。たくましく育ったお孫さんにお祝いの〇です!


6  夏来る野草もろもろに花が咲き      青  嵐

〇弥生
評:(弥生)本当に野草もろもろですね。街を歩いていて楽しいです。
評:(邦夫)「に」は削りたい。


7  素麺の薬味切る音昼餉かな          弥  生

◎青嵐
〇撫子
評:(青嵐) 当季句、待っていましたソーメン、上手いですね音まで詠んでお見事。わが家は未だ有りつけないですが・・・・・。
評:(撫子)素麺には薬味が色々あったほうが嬉しいです。「薬味切る音」が生き生きしています。
評:(邦夫)この句の感動の中心は「素麺の→薬味切る→音」か「昼餉」か。「昼餉かな」だから「昼餉」だろうか。上五・中七から座五への続き方がしっくりしない。「素麺」は季語にならないだろう。


8  開運の鐘の余韻や風薫る            喜和子

〇弥生・雛乃
評:(雛乃)水元公園の吟行句ですね。寺の鐘の余韻が、初夏の爽やかな風に呼応している。清々しい一句、頂きました。


9  地下街のカレーの匂い梅雨に入る    雛  乃

○邦夫・青嵐・富美子・撫子・珠子・登志子
評:(登志子)鬱陶しい日は激辛カレーなどどうでしょうか。
評:(撫子)地下街に籠るカレーの匂い、食欲をそそります。
評:(富美子)カレーの匂い、焼き鳥の匂い、ラーメンの匂い・・・地下街は食欲をそそられますね。
評:(青嵐) 都内の地下街は余りこの様な風景に出くわさないが、大阪ではあちこちの地下街がそうであったと思う。特に単身赴任であったからかも知れない。
評:(邦夫)八重洲の地下街が好きなのだが、しばらく御無沙汰している。カレーの匂いと「梅雨入り」の季節感が合っていると思う。
評:(珠子)やっぱり俳句としては「カレーの匂い」です。


10  四段抜く怒りの見出し冷奴          珠  子

◎雅子
〇青嵐・美佐子・登志子
評:(雅子)我が家でとっている一般紙でも最近はよくあるが、四段見出しともなるとそれだけでも怒りが出っぱなしで笑ってしまうほどである。季語の冷奴が鎮まらない気持ちをくすぐる。
評:(登志子)最近新聞を取らない人が多いとか… 新聞も大見出しで頑張っていますよ。
評:(青嵐) 余り時事俳句は好きでないのですが、近頃の事件は腹の立つことが多すぎる。
評:(邦夫)今朝も読売紙の一面のトップ記事は「四段抜き」である。掲句の「怒りの見出し」は巧い表現で、季語の斡旋もよいと思うが。「四段抜く…見出し」は違和感がある。少しもたもたするが「四段抜きの」というか。


11  紫陽花や歌声洩れる公民館          洋  子

○邦夫
評:(邦夫)あまり大きくない町の公民館で、窓越しにコーラスの声が洩れ聞こえるのだ。
紫陽花も聞き入っているのだろう。われわれの句会でも、時折、隣室の胴間声が聞こえてきたりするが、こちらは興ざめである。


12  睡蓮の花の撮る人描く人            雅  子

〇喜和子
評:(喜和子)とてものどかな景です。私はいつか描く人になりたいなと思っています。先の話ですが?
評:(邦夫)「花の撮る人…」→「花を…」か。「睡蓮や岸に撮るひと描くひと」「睡蓮の一花…」「撮る人も描く人もいて花蓮・古代蓮…」などいろいろ考えられるが、「撮る・描く」は同類項の感がなくもない。


13  荒梅雨や切れ目を入れる海老の腹   富美子

〇美佐子・雛乃・撫子・雅子
評:(雅子)取り合わせが妙。
評:(撫子)揚げたとき丸まらないように入れる包丁、季語との取り合わせ響きあっていると思います。
評:(雛乃) 本日も鬱陶しい梅雨空です。海老の腹への切れ目が、鬱陶しさ振り払うようです。


14  兜太の空独り占めして四十雀       登志子

◎和子
〇喜和子
評:(和子)何年か前の元気な姿と、声が忘れられないです。
評:(邦夫)「智恵子の空」と同様に「兜太の空」もわかるような気がする。四十雀が独り占めするというのはよくわからない。作者が独り占めするということだろうか。


15  滴りの果ての北上川河口            美佐子

〇雛乃・撫子・雅子・珠子
評:(雅子)全国有数の河川もたどれば奥深き山系の滴りが源である。目前にする豊かな水量から景の広さ、自然讃歌が詠まれている。
評:(撫子)時間経過と、小さな景から大きな景への移行が見事です。
評:(雛乃)「雨垂れ石を穿つ」ですか? 大河も雨滴一滴からですね。そして、大河は大海へ。
評:(邦夫)作者は、滴りの前にいて遥か北上川河口を思っているのだろうか、それとも河口にいて源流のあたりの滴りを想起しているのだろうか。いずれにせよ距離が離れすぎているように思う。
評:(珠子)邦夫さんと同じ感想は持ちましたが、作者の住んでいる地に北上川源流の滴りがあるので、そこに立って、その果ての広大な河口・それも7年前に大津波が逆走した河口を思っているのだと思いました。
川の句には弱い私です。今月末・父の忌の墓参りは北上川と和賀川に会う旅でもあります。


16  白杖の歩み確かに新樹光           雛  乃

◎洋子・登志子
〇弥生・和子
評:(登志子)歩きなれた道なのでしょうか 若葉に覆われた街路樹の下白い杖がくっきりと見えます。
評:(弥生)見えなくても顔に、肌に射す日を感じているのでしょうか。
評:(和子)本当にしっかりと歩いて、いつも感心します、季語がいいです。
評:(邦夫)白杖をついて歩く人の足取りが確かというのか。白杖の地に触れる音のことを言っているのか。


17  利根の支流水嵩増すや早苗月        青  嵐

○邦夫
評:(邦夫)以前、小貝川ふれあい公園の花畑に何度か行ったことがある。小貝川は、利根川の支流で、洪水をおこす「暴れ川」として知られるが、水嵩の増したときの不気味さも感じたことがある。「早苗月」は、陰暦五月で、岸辺の豊かな緑とたっぷりと流れる川の力強さを感じる季であり、植田を渡る微風も想像できる。


18  目印は低き向日葵だけの垣         和  子

評:(珠子)作者にとっては、現実の景である「低き」が必要だったのでしょうが、読みてのイメージとしては「向日葵」だけの方がストレートに爽やかに伝わってきます。


19  アンケートの歳は空白梅雨曇      撫  子

〇富美子
評:(富美子)うーーーん。そんな時もあったけど、今はもう開き直って堂々と言うようにしています。こんな時、季語は却って明るい方が好きです。


20  飯べらに乾く飯粒梅雨晴間         珠  子

◎邦夫・美佐子・雛乃
〇富美子・洋子
評:(雛乃) 飯べらにこびりついた米粒に目を止め、梅雨の晴れ間の乾燥の感覚を表現した発想に1票です。
評:(美佐子)乾いた飯ベラと梅雨晴れ間の組み合わせに惹かれました。
評:(邦夫)近頃、白木の「おひつ(おはちとも)」というものを見なくなったが、かつて、蓋を取り布巾を除けると御飯の温かい匂いがしたのを、今でも思い出すことができる。掲句は、中身の少なくなった飯櫃の中のしゃもじについた飯粒が乾いて硬くなっている様子だろう。何気ない生活の一場面であるが、私は、瞬時に米が潤沢でなく代用食の多かった時代にタイムスリップして、空っぽのお櫃としゃもじに着いた飯粒をつまんで口に運んだのを思い出すのである。八十歳を超えた今でも、弁当を開けるとまず蓋に着いた飯粒を一粒も残さずに食べている私である。
評:(富美子)仏様の仏飯も、すぐに乾燥してしまします。


21  夏色の空にほどける瀬戸の島         雅  子

◎撫子
〇弥生
評:(撫子)「ほどける」の表現が夏に向かう解放感を感じさせます。
評:(弥生)空にほどけるが少し分からないのですが、空からほどけ落ちた瀬戸の島々と解釈していただきました。鷲羽山から眺めた瀬戸の島々を思い出しました。


22  梅雨入りやカーテン揺らす風重き    弥  生

評:(珠子)気持ちはよくわかりますが、重すぎる気がします。


23  トスブーケ受け取る乙女六月来      洋  子

〇喜和子・富美子・和子
評:(和子)次に幸せつかむのはだあーれ、 親戚の姪が二人今月結婚とか、一番いいときですね。
評:(富美子) 次はその乙女ですね。お幸せに。
評:(喜和子)おめでとう。受け取った方にも幸せなことがありますように。


24  たづぬる方を志らする方へ蟻の道    邦  夫

評:(珠子)こういう句は、読み手に力がないと…。すみません!


25  熊避けの鈴外し合う下山口            美佐子

◎富美子
〇青嵐・登志子
評:(富美子)登山を無事終えて笑顔で外し合っている様子が目に浮かびます。おつかれさま。私たちは、いつもこの後、蕎麦屋でビールです。
評:(登志子)どの言葉が季語か解りませんが 鈴を付けて登山をした事がなかったので 下山の一コマとして面白い句だと思いました。
評:(青嵐) 近頃はとんとご無沙汰の熊避けの鈴、そんな事の在った昔を思い出しています。充分気を付けて山登りしましょう。熊君等とも共存共栄してゆきましょう。
評:(邦夫)景はよく見える句である。「熊」は冬の季語。「登山」が夏の季語で、「登山口」も傍題にあるが、「下山」は季語ではない。季語とは何か、その由来をも考える機会にしたい。


26  梅雨の街膝の痛みを診てもらう     喜和子

〇珠子
評:(珠子)梅雨のころは古傷が痛むとよく言います。シンプルな仕上げがいいと思います。杖の人が増えるのは寂しくもありますが、これからは杖を頼りに外へ出ましょう!歩く・歩く・歩く。
 

165回6月金曜句会投句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 6月12日(火)10時04分12秒
編集済
  毎日の気温差には参りますね。
空模様と自分の体力と相談しながら一歩でも多く歩く。
「貯筋」はできなくても維持ぐらいはね、と思います。
選句をお願いいたします。

6月18日(月) 締切
◎1 〇4

1  電柱の影濃くなりて更衣
2  紫陽花や一句を記す箸袋
3  マネキンの含み笑いや水着着て
4  消印の滲み柵越す鉄線花
5  内定書梅雨空なんぞ吹き飛ばす
6  夏来る野草もろもろに花が咲き
7  素麺の薬味切る音昼餉かな
8  開運の鐘の余韻や風薫る
9  地下街のカレーの匂い梅雨に入る
10 四段抜く怒りの見出し冷奴
11 紫陽花や歌声洩れる公民館
12 睡蓮の花の撮る人描く人
13 荒梅雨や切れ目を入れる海老の腹
14 兜太の空独り占めして四十雀
15 滴りの果ての北上川河口
16 白杖の歩み確かに新樹光
17 利根の支流水嵩増すや早苗月
18 目印は低き向日葵だけの垣
19 アンケートの歳は空白梅雨曇
20 飯べらに乾く飯粒梅雨晴間
21 夏色の空にほどける瀬戸の島
22 梅雨入りやカーテン揺らす風重き
23 トスブーケ受け取る乙女六月来
24 たづぬる方を志らする方へ蟻の道
25 熊避けの鈴外し合う下山口
26 梅雨の街膝の痛みを診てもらう
 

6月句会案内

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 6月 3日(日)19時38分33秒
  6月 8日(金)  花林檎俳句会投句締切
        兼題「汗」

        金曜句会投句締切

6月12日(火)  花林檎俳句会

6月16日(土)  麦船橋句会

6月23日(土)  吟行 場所未定
 

164回5月金曜句会選句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 5月23日(水)21時00分53秒
編集済
  思いがけない病気・介護・断捨離・・・問題山積ですが、ゆっくりゆっくり進むしかありません。
焦るとコケます。
自分ファースト!でこの夏を乗り切りましょう。
しばし、選句をお楽しみください。


1  緑風や散策コースの小さき池    撫子

評:(珠子)池の描写が具体的ではないのでイメージしにくいです。
評:(邦夫)季語は、即座に連想を呼び、イメージを喚起するものでありたい。


2  雑貨屋に吊るされる物多き夏   富美子

〇弥生
評:(弥生)夏になると吊るされる物が多くなるのかは分からないが開けっぴろげになった店は何となくいろいろと多く感じるのかむしれない。
評:(邦夫)近頃の雑貨屋にはどんなものが下がっているのかなあ。吊されているものの一つを言ってもよいと思うのだが。


3  宿坊の朝の御勤め明易し    登志子

〇撫子・雅子・和子・珠子
評:(雅子)宿坊の修行の厳しさを想像しつつもその季節の爽やかな朝を感じる。
評:(撫子)宿坊に泊まったことはありませんが、張り詰めた空気寒が伝わって来ます。
評:(珠子)何時ごろからの御勤めなのでしょうか。厳しい修行なのでしょう。実家の菩提寺には、3人の息子が居て三男がやっと跡継ぎを決心したそうです。
評:(邦夫)「御勤め」は、俳句っぽくない。「勤行」ではいけないだろうか。


4  母の日や優しき味にまぜご飯    雅子

評:(珠子)「優しい味」を他の言葉で表せないかなあと思います。何か味の決め手があるはずです。
評:(邦夫)「優しい味に」は「優しき味の」と言うか、「優しい」は説明的である。


5  七色の風に変われる石鹸玉    喜和子

〇雅子
評:(雅子)爽やかな風の季節をうたっている。
評:(邦夫)「変われる」が未消化な表現。


6  完成図張られ未完のダムの夏    洋子

◎登志子・撫子・富美子・珠子
〇喜和子・和子・邦夫
評:(富美子)今やりかけの八ツ場ダムあたりでしょうか。何年もあっちに決まりこっちに変更と大変でした。良いのか悪いのかはこれから何十年先に結果がでるでしょうね。政治に動かされる村の行く末。完成図ももう古びているのでは?
評:(撫子)八ッ場ダムでしょうか?今現在しか見られない光景を、目に焼き付けて来たことでしょう。
評:(登志子)近年ダム建設の話は余り聞きません。草津温泉の手前の八ッ場ダムも大分もめていましたが結局建設再開されました。巨大なダムの完成図に見とれているのでしょう。
評:(珠子)モノだけで詠む強さとゆるぎなさ。モノだけなのに風景とともに作者の気持ちまで伝わってきます。
評:(邦夫)「○○の夏」という言い方は好きなのだが、この場合は少し窮屈なので、たとえば、上五に夏の到来を表す爽やかな季語を置いて。以下「未完のダムの完成図」などと言えないだろうか。「張られ」は、景を詳しく言っているようで、かえって場所のイメージを不明瞭にしている。これは言わずに読者の想像に委せてよいと思う。


7  母の日や音沙汰無しの子がひとり    和子

◎弥生
〇登志子・撫子
評:(弥生)母の日に子供からプレゼントがくる中何の音沙汰の無い子一人。親としては子の安否が気になるでしょうね。
評:(撫子)「元気でいてくれれば」と思いながらもメール一通でも届かないかな、と思うのが母心です。
評:(登志子)何人か子供がいればそのような事もあるでしょう。忙しさにうっかり忘れたか 特に男の子は照れくささもあって「お母さん有難う」と言えないのかもしれません。
評:(邦夫)わが家にも似たような子がひとりいる。母の日といい、父の日といい、今更祝ってほしいとは思わないが、そんな機会に子どものことを思って心配するもののようだ。


8  赤薔薇身を乗り出して車椅子    雛乃

〇雅子・喜和子・洋子・弥生
評:(弥生)先日街を散策した時に、店の前に丹精込めた薔薇が咲いてるのが目に留まり思わず見入ってしまいました。身を乗り出すがよく分かります。
評:(洋子)身を乗り出すの表現でバラの美しさ香りを感じます。素直な句と思います。
評:(雅子)大賑わいの薔薇園にもいくつもこのような場面に出くわします。庭からこぼれる薔薇の香りに通りから身を乗り出すように楽しんでいる人たちがいる。車椅子という下五に喜びが凝縮されている。
評:(邦夫)中七・下五のフレーズはよいと思うが、「赤薔薇」(「あかそうび」と読ませるのだろうが)が詩的とは言えないような気がする。


9  薫風や弥勒菩薩の頬ゆるみ    弥生

〇洋子
評:(洋子)菩薩の頬笑みが薫風の季語に良いなと思いました。
評:(邦夫)薫風と仏像の表情は、定石のように似合っているが、「頬ゆるみ」はほかの表現を考えたい。


10 海月裏返る陽気な観覧車    邦夫

評:(珠子)海月の動きは確かに観覧車にも思えます。陽気かどうかは…。


11 里帰りして産み月の白日傘    珠子

◎洋子・雛乃
〇撫子・弥生・邦夫
評:(雛乃) 身籠った女性の神秘さ清らかさを、この句に感じました。「産み月の白日傘」のフレーズからでしょうか?
評:(洋子)とても幸せを感じます
評:(撫子)小さい頃から知っている人なのでしょうか。「あの子がママになるんだ」と微笑ましく思っているのでしょう。「白日傘」が効いています。
評:(弥生)里帰り出産は日本独特らしい。生み月と白日傘がとても良く合っていると思います。
評:(邦夫)わが家でも出産の度に里帰りした子がいたが、特に最初の時には何やら眩しいものを感じたことであった。


12 草笛で風呼ぶ少年瞳閉じ   登志子

〇喜和子・富美子
評:(富美子)本当に上手な草笛は未だ聴いたことありませんが、まるで、ドラマの一場面のような景ですね。誰をこの役にしようかな。すだまさきくん?がいいかな
評:(邦夫)上五・中七は好きなフレーズだが、座五「瞳閉じ」は、違和感を感じる。比喩的な表現としては必ずしも誤りとは言えないかもしれないが、描写としては抵抗を感じる。


13 管に繋ぐ命の細さ揚羽蝶    富美子

◎雅子・和子
〇登志子・洋子・珠子
評:(雅子)様々の管に繋がれ頼りなげな自分には、揚羽蝶はとてつもなく大きな存在。ふわりと現れた揚羽蝶に気持ちが解き放され安心、あこがれの象徴に…季語がぴったり当てはまる。
評:(登志子)延命治療は身近な問題です。揚羽蝶がお迎えに来たのでしょうか。
評:(珠子)怪我入院の前半は、救急病棟でしたので、管に繋がれた方と一緒の部屋でしたし、廊下からもそういう方がたくさん見えました。あの管一本抜けても命が危ないのだろうとシンとした気持ちになりました。揚羽蝶の繊細さと合っています。
評:(邦夫)「管」は、「かん」と読むか、「くだ」と読むか、たぶん後者だろう。私も最近いろいろな管を繋がれたが、「管に」が少し違和感がある。また、「命の細さ」は、自分にしろ他人にしろ危うさや不安を感じているのかと思うが、そんな時にこそ命というものの強さを感じていたい。


14 十薬や物捨てられぬ母の性     撫子

◎喜和子
〇雛乃・富美子
評:(雛乃) 隣家の独り暮らしのご婦人は、足腰が不自由で片付けができなくなりました。今家は、塵屋敷状態。仕方なく業者に片付けを依頼したところ、なんと300万円請求されたとか。他人事では、ありません。
評:(富美子)蔓延って蔓延って咲くドクダミ。私の家の中にも捨てられないものが蔓延っています。まるでドクダミのように。
評:(邦夫)実感だとは思うが、思い出ととれないこともない。「母の性」として詠むと月並みになる。自らの性とするほうがいくらかよく共感も湧くが、やはり新しい発想とは言えないだろう。


15 夫かともゆったりゆるり黒揚羽     和子

〇撫子・雛乃・珠子
評:(雛乃) 先代の勘三郎が、「おとっさんが死んだあと、楽屋に一匹の蝿が舞い込んできてずーっとついてくるんでさー。ありゃ、先代だねー。」作者の、ご主人様は蝶になって帰ってこられたのですね。
評:(撫子)同じような経験があります。父の墓では白鷺、夫の墓には蝶が、「ゆったりゆるり」がいいです。
評:(珠子)蝶を亡くなった方ではないかと捉えた句は山ほどありますが、そう思うことは誰にもありますし、中七がいいなあと思いました。
評:(邦夫)「夫かとも」になんとも言えぬ情感がある。


16 長い髪束ね少女の夏来る    洋子

◎邦夫
〇雛乃・富美子・珠子
評:(邦夫)「長い髪束ね」に春が去って夏の到来を感じる。豊かな季節感の佳句である。
評:(富美子)いいですねえ。さわやか、せいけつ、さっそう、の3Sです。
評:(雛乃)初夏の爽快な気分が感じられる一句だと思います。
評:(珠子)さわやかな視線が魅力的です。お孫さんのことでしょうか。

17 巣燕や音を消したる救急車    喜和子

〇雛乃・邦夫
評:(雛乃)巣の中の子燕・親燕を、驚かさないようにサイレンの音を消したんのでしょうね。なんと素敵な、心配りのできる消防士さん。お会いしたいです。
評:(邦夫)患者の家が近くなるとサイレンを止める救急車を間々見かけることがある。「巣燕」と「音を消す救急車」とを因果関係などで結ばない方が味わい深くなるような気がする。


18 足湯にてぐーちょきぱーでサクランボ    雅子

〇喜和子
評:(邦夫)「にて」「で」が詩性を損ねているような気がする。


19 氏よりも育ち筍皮を脱ぐ    珠子

〇登志子・雅子・和子・邦夫
評:(雅子)今年も大多喜の筍掘りに行きました。氏より育ち!!市場にも見事に育った筍は山積みにされ、ゆで上がった後の皮をはいだ筍の白さが目にも美味しい。
評:(登志子)竹のように真っ直ぐに育ってほしいものです。
評:(邦夫)取り合わせもよく、句またがりの口誦して快いリズムの佳句である。「氏より育ち」などという前近代的な考え方が現代俳句のテーマになり得るか、と大げさな感想を持ってしまった。


20 錠剤を仕分ける日課夏に入る    邦夫

〇登志子・洋子・雛乃・和子・弥生
評:(雛乃)年を重ねると服薬の数も増えて、飲んだかどうだかわからなくなることがあります。錠剤を仕分けるのも、大事な仕事に。
評:(洋子)仕分けるほど薬が多く成る年令に成って来ましたが、この句からは介護している妻の姿かと感じます。
評:(登志子)年々薬の種類が多くなって仕分けも日課になってしまいました。しっかりと飲まなければいけませんので大事な作業ですね。


21 列なして気儘に泳ぐ鯉のぼり    弥生

評:(珠子)鯉のぼりの説明に終わってしまっているのが残念。
評:(邦夫)「気儘に泳ぐ」は、わかるけれども感じない表現である。擬人法は安易に用いたくない。


22 新緑や社務所の横の濯ぎ物     雛乃

評:(珠子)中七がちょっと説明っぽい。事実だとしても「横」を伝える意味がわかりません。平凡にはなりますが、裏なら多少わかります。
評:(邦夫)新緑と庫裡や社務所の庭や背戸にある干し物とは取り合わせとしてはよいと思う。私も悩ましいところなのだが、詩になるかならぬかの境目はやはり焦点化と表現ということになるのだろうか。
 

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