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金曜句会

 投稿者:珠子  投稿日:2017年 9月11日(月)08時30分16秒
   都合により今月の金曜句会はお休みとさせていただきます。
 いただいた句稿はお預かりして、来月披露させていただきます。
 
 

9月句会案内

 投稿者:珠子  投稿日:2017年 8月31日(木)19時42分22秒
  9月 3日(日) 吟行 アンデルセン公園
9月 8日(金) 花林檎俳句会投句締切
          兼題「蜻蛉」
         金曜句会投句締切
9月12日(火) 花林檎俳句会
9月16日(土) 麦船橋句会
9月23日(土) 吟行予定


「麦っこ」に参加しませんか。
隔週でも月1でも可能です。
 

花林檎句会の吟行

 投稿者:こがめ  投稿日:2017年 8月29日(火)10時26分24秒
  9月3日(第一日曜日)

場所 アンデルセン公園

集合時間 10時

集合場所 アンデルセン童話館前

参加できる方は珠子 喜和子にご連絡ください。

花林檎句会の吟行場所の提案をお願いします。

 

157回8月金曜句会選句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2017年 8月23日(水)20時41分47秒
編集済
  また暑さが戻ってきました。あと一か月の暑さでしょうか。

誤記、抜けなどはお知らせください。



1  打水や象のステップ三拍子             喜和子

◎美佐子
〇雅子・和子・洋子
評:(美佐子)象のステップを見たことはないですが、三拍子のステップありかも..と。水に喜ぶ象が素直に浮かびます。
評:(雅子)長い間見ていませんが子供の頃思い出します。あの大きな象が三拍子でステップを踏んでいる姿は癒されます。打水でほっとするようです。
評:(和子)象にとっても打水は気持ちがいいんでしょうね、ステップ踏んでるように見えたんでしょうね、可愛い。


2  三つ馬の黒長靴や稲の花           美佐子

○邦夫・富美子・珠子
評:(富美子)三つ馬印ってたしかありましたね。田んぼでの作業にかかせません。ごくろうさまです。
評:(邦夫)㈱ミツウマは、大正8年小樽で創業の長靴メーカーである。三馬を並べたロゴマークが農村を中心に永いこと親しまれてきた。燕印の徳用燐寸もそうだが、ロゴマークはその商品だけでなく、その物の登場する様々な生活の様子まで彷彿させる。三つ馬の黒長靴と稲の花からは、穀倉地帯の人々の暮らしの一面が鮮やかに目に浮かぶ。私のイメージに登場するのは、若い農夫ではなく、日焼けした、皺の深い顔の持ち主である。
〇(珠子)この句は古いロゴの面白さで成り立っています。面白さはありますが12文字も使っていいのかなという不安もあります。稲の花にとっては寒い8月でした。稲の花にも語らせたいところですが、二兎を追う者は一兎をも得ず・ですね。


3  信濃路や夜のコスモス揺れ止まず    撫  子

評:(珠子)この句は、吟行での共通体験があると共感を得られる句だと思いました。吟行句をもう一段階アップさせるのは難しいですね。


4  灼くる天湧水街を満たしおり    雅  子

○邦夫・喜和子
評(喜和子)水が綺麗だろうな。街全体が涼しく感じます。でも灼くる天に対して工夫して過ごしている街の景が浮かんできます。いいな。
評:(邦夫)船橋にもいくつかの湧水がある。掲句に詠まれているのは、そうしたスポットとしての湧水ではなく、街中の多くの箇所で湧出し、街中を流れているのだ。そうして、飲料水や生活用水はもちろん、防火用水や消雪用水にまで利用されている。近隣や周辺に山地のあるところでは湧水や地下水を上水道として活用している。「湧水街を満たしおり」はそうした自然の恩恵を讃えるフレーズである。


5  梨剥いて嫁聞き上手四十五         和  子

評:(珠子)なかなかいいお嫁さんではないですか。これが幸せというものですね。下五がね、むずかしいところです。


6  マネキンの折り重なりて夏終る       邦  夫

◎富美子 ・珠子
〇雛乃・美佐子・撫子・洋子
評:夏のセールも終わり、次は初秋の用意のために寝かされているのだろう。マネキンの句は結構多いがこういう観点はおもしろい。
評:(珠子)シンプルですが、華やかなマネキンと「折り重なりて」とのギャップが季節の変わり目を端的に表していると思います。
評:(撫子)水着を着ていたマネキン人形かなと思いましたが、それと限らず夏から秋は急にショウウインドウの変わる時です。「折り重なりて」の表現が季節の終わりを強く感じさせます。
評:(雛乃) 夏の服を脱がされて、山積みされたマネキン。これから、ヘアースタイル・化粧を変え秋服着るのでしょうか?こうした光景は余り目にしませんが、面白い場面を上手く切り取ったと思います。


7  じいちゃんの煙管の臭い蝉時雨      雛 乃

○邦夫 ・富美子・青嵐・和子・弥生・珠子
評:(弥生)昔使っていたおじいちゃんの煙管、大分月日は過ぎているのにいまだ匂いは消えずですか。
評:(青嵐)ある時期祖父母の手で育った。祖父は酒煙草はやらない人であったが祖母はキセルで煙草を嗜む人で、毎晩祖母の胸の中で寝る癖があった自分は掲句の通り、いつまでも祖母の匂いは刻み煙草であった。
評:(富美子)こういうおじいちゃんも今では少なくなりました。
評:(邦夫)生活の中のいろいろな匂いの中には、長い時間が経過した後にも、人の心にいつまでも残って、時折懐かしく思い出されるものがある。私にも、そういう匂いが多くあるが、たとえば、母の生家の土間に入ったときに煤けた梁や竈からくる匂い、母の鏡台の抽斗を開けた時の匂いなどである。じいちゃんの煙管も、長いこと使われていなくても独特の臭いがあり、使っていた人の体臭のように懐かしく感じられる。「臭い」は「匂い」と違って必ずしも快いものではない時に多く使われるが、掲句は、煙草の匂いは嫌いでも、じいちゃんには好感をもって思い出しているのだろう。
評:(珠子)これは、今現在、昔の煙管が出てきてじいちゃんを懐かしいと思っているともとれますし、蝉時雨を聞いて昔のじいちゃんを思い出しているとも取れます。「昔」を俳句にするのは難しいのですが、これは成功していると思います。


8  市民税納め鰻重竹を食ぶ         登志子

〇雅子・弥生
評:(弥生)2回目の土用丑の日に納税。帰りに鰻重まではよかったが今は年金暮らし「竹」にしとこうか。バリバリ働いている時とは違う。市民税納がうまく状況表してますね。
評:(雅子)この方は普段鰻重は松?梅?どちらを召し上がるのかしら。いずれにしても高額な市民税へのいら立ちがなすところでしょうね。


9  故郷の語りつくして盆の月        洋 子

評:(珠子)故郷を語りつくすという気持ちはよくわかりますが、やはり故郷のとこかに焦点を当てた方が、共感できます。「故郷」だけではどこの・なにを・イメージしたらいいかわかりません。


10  星の夜の虫の戦い始まりぬ        弥 生

〇喜和子
評:(喜和子)虫の鳴き声でちょっとにぎやかになる季節。「虫の戦い始まりぬ」の表現がいいなと思います。季節の移り変わりを感じます。


11  稲光にわかに変わる風のいろ      珠 子

◎邦夫・喜和子
〇登志子
評:(喜和子)「にわかに変わる風のいろ」の表現がよいと思います。「風のいろ」を感じるなんてすごいと思います。わたしはただ怖いなと思うだけです。
評:(邦夫)少し遠い雷だろうか。ぴかっと光った後、雷鳴の轟く前にさっと一陣の風が吹いた。その風はそれまで吹いていた生温い風から一変して肌に冷たく感じるのだった。そして、独特の匂いを持ち、さらにこれまでと違う色さえ感じるのだ。「にわかに変わる風のいろ」は、まだ猛暑の続く日々にいて、自然の微かな変化から季節の移り変わりを敏感に感じとっているのだ。「雷」は夏の季語だが、同じ現象に伴う「稲妻」を秋の季語としたのは、稲の結実の時期に多く発生することに由来する。秋に吹く風を、白風、素風、金風、色無き風などというが、それらの季語の本意を考えるとともに、「にわかに変わる風のいろ」をいろいろのイメージとして膨らませ味わってみたい。
評:(登志子)先日の雷には驚かされました。雷鳴が聞こえ始めると確かに風の様子が変わります。風に色がついていたら何色でしょうか。紫のような気がします。


12  唐辛子悪女の爪の伸び具合     雛 乃

〇和子・洋子・弥生
評:(弥生)本当に赤く伸び曲がった唐辛子、まさに悪上の爪ですね。
評:(和子)悪女は爪の伸びが早いのかな?季語の使い方うまいですね。


13  棟梁の語りて一服片かげり        雅 子

〇登志子
評:(登志子)お茶より煙草でしょうね 片陰に涼しい風が吹いているように感じます。


14  住み慣れぬ高階暮らし稲びかり     撫 子

〇和子
評:(和子)常に足が地についていないと落ち着かない暮らし、とても高いマンションは無理。稲光も一段と強く感じるんでしょうか。


15  氷柱のダリアになって見る人間  美佐子

〇雅子・珠子
評:(雅子)氷の中のダリアになって逆転の発想にすると意外にも世界は、人間という生き物はとんでもないんでしょうね。あまりの暑さにこんな句ができたのも面白い。
評:(珠子)俳句としてはやや危う表現であり、推敲が必要かもしれませんが、こういう視点は面白い。「ダリア」がいい。鮮やかな大ぶりのダリアで成功していると思う。これがやわな花だったらダメだし、百合でもだめ。これはデパートに入っている花屋が扱うような、存在感たっぷりのダリアでしょうね。


16  歴代の遺影の真下大昼寝         喜和子

◎弥生
〇雛乃・美佐子・富美子・雅子・青嵐・撫子
評:(弥生)座敷とか仏間にたくさん遺影の有る家がありますね。その真下で大昼寝とはなんと豪快。気持が良いですね。
評:(青嵐)田舎の大広間には写真が沢山飾ってあったが、歴代では無かった。父の留守のわが家は毎年の夏は母方の田舎であり、必ず昼寝は大広間であった。
評:(撫子)幼児が畳の上で大の字に寝ているのでしょうか。ご先祖様がいてこの子の存在がある、ゆっくりとした時間の流れを感じます。
評:(雅子)わかりやすい。真下がきいていてスカッとした句になっている。
評:故郷の実家の座敷の様子でしょう。たくさんのご先祖様に見守れての大昼寝。ご先祖様あっての今。
評:(雛乃) ご先祖様がいらっしゃったから、こうして昼寝もできる。「真下」にどれだけの意味があるのか、私には分かりませんが、、。


17  灼けるだけ灼けて列島祷りの日     珠 子

◎雅子・青嵐・洋子
〇雛乃・美佐子:登志子・喜和子・撫子
評:(洋子)灼けるだけ灼けてのこの夏の暑さに祷りの日(原爆の日)でしょうね取り合わせに引かれます。
評:(青嵐) 8月は日本人にとっては鎮魂の月である。6日・9日の原爆の投下と敗戦日の15日の戦争による犠牲者を追悼する日が三ヶ日も有り、正に祷りの月でもある。
評:(雅子)たくさんの祷りがありました。そして、現在進行形の出来事にも祷りが……。この夏の暑さはもちろんですが、これまでの四季感覚を失いつつある日本列島なのです。リズムも良い。
評:(登志子)沖縄・広島・長崎・終戦記念日 決して忘れてはいけない日です。
評:(雛乃) 今年の8月15日は、雨でした。甲子園での高校野球も中止で、黙祷もありませんでした。でも、広島原爆忌は、暑い暑い日でした。この句は原爆忌を読んだものと取りました。祷りの姿勢は、様々なようですし、若者たちの中には、6日も9日も15日も知らない者も増えているとか。
評:(撫子)灼けるは焼けるに通じます。映像でしか知らないのですが、終戦直後の荒廃した国土を思いました。
評:(喜和子)日本全体が暑かったですね。


18  フォルテシモいつまで続く法師蝉   弥 生

〇洋子
評:(珠子)法師蝉の鳴き方は特にヒステリック。ミンミンはけたたましい。それでも蝉にはもっともっと鳴いてほしいのです。近所の貴重な林がこの夏消えました。スーパーマーケットができるとか。それもヨーカ堂の斜め向かいにですよ!巨木の多い林で、夏の終わりまで鶯が鳴き、時鳥が鳴いてくれ、私の憩いの場でした。(・・・なんと、今、お隣の庭で法師蝉が鳴き始めました。お気に召さなかったようで、数回鳴いてもっと遠くの場所へ。遠くからかすかに聞こえます。)


19  挨拶の張り有る声や今朝の秋      洋 子

〇登志子・青嵐
評:(青嵐)立秋となって、朝涼の散歩は気持ち良く、挨拶も何時もより元気に交わすようになる。
評:(登志子)立秋の声を聞くと残暑厳しいなかにも元気が出るのでしょう。


20  迎え火や先ず軍服の父が来る    富美子

◎雛乃・和子・撫子
〇美佐子・喜和子・弥生・珠子
評:(撫子)戦死したお父様なら一刻も早く家に戻りたいはず。即ちそれは作者の気持ちです。
評:(和子)軍服を着ることが二度とあってはいけない、今の日本があるのはみんなあの人たちのおかげですもの、近隣の国が気になりますが・・・
評:(雛乃) お父様を、戦争で亡くされた方の1句だと思います。何年たっても、忘れられなお父様の姿なのでしょうね。「先ず」の使い方が上手い、と思いました。
評:(喜和子)父が一番ですか。そのあとに誰が来るのかな。きっと慕っている父に一番にきてほしいのですね。わたしの実家ではだれが最初かなと思ってしまいます。
評:(弥生)戦争で亡くされた方にはまた違う思いでしょうね。何となく一歩ずつ近づいているような恐れを感じますね。
評:(珠子)「先ず」という二文字の強さ。効き目。俳句の言葉えらびは本当に大事です。家族に会いたいと思い続けて亡くなられたのでしょう。毎年戻ってきてくれますよ。


21  秋暑し線路工事の疎き音         登志子

評:(珠子)線路工事のほとんどが高架なので、工事音は疎き音として聞こえます。暑い中作業着をきっちりと着て作業をしている工夫を見たら、また別の句になったかもしれません。


22  躁の顔鬱の顔浮く花火の輪        邦 夫

◎登志子
〇富美子
評:(登志子)花火の色の明かりで色々な表情に見えたのでしょうか。おもしろいですね。
評:子供には無いので、手花火ではなくきっと花火大会の会場かなにかだろう。人それぞれ、色々な思いでみているでしょう。


23  秋立つや古刹めぐりとタブレット   和 子

評:(珠子)俳句としては、ちょっとそっけなさ過ぎたかもしれません。どこへ行ってもスマホやタブレット。何でもすぐに教えてくれ、便利さこの上なし。そうじゃないんだよ、大事なのは「知る」ではなくて、まずは「感じる」ことだ、と思いながらも、ついつい使ってしまいます。


24  知床に朽ちし番小屋雲は秋     富美子

○邦夫・雛乃・青嵐・撫子
評:(撫子)北国ではもう秋が来ていることでしょう。「雲は秋」爽やかな季語に惹かれました。
評:(青嵐)この季節、びったりの句、定形にびしっと詠まれ気持ち良く頂きました。
評:(雛乃) バスで昨年訪れた知床で、こうした光景を目にしました。あっと言うまに流れて行った風景でしたが、北海道が舐めてきた辛酸の歴史のほんの一部に触れた思いでした。「秋の雲」に救われる気がします。
評:(邦夫)知床は、ごく古い時代にはサケ、マス、少し時代が下ってタラ、そしてコンブなどが漁業者の収獲の対象であった。番小屋は、漁師が夏の漁の間に泊まりこんだり、作業をしたりする小屋である。掲句は、いつの時代のものかはわからぬが、朽ち果てようとしている番小屋を見て、かつて活気があったであろう知床の幻影をみているのだ。空を見上げると、雲は、夏の入道雲を見慣れた目に、しみじみと季節の移り変わりを感じさせる。あたりに人影の無い浜に寄せては返す波の音や色は、急に寂しくなった秋の海である。残暑が厳しく、まだ夏の最中にいるような気分だが、雲の形や色、海の景色は秋そのもののようである。そうした季節感が「雲は秋」であり、「秋の雲」とは、姿形は一緒でも趣が違う。


 

157回8月金曜句会投句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2017年 8月14日(月)22時51分48秒
編集済
  お盆休暇・帰省・旅行の方も多いと思うのですが、毎日の雨マーク。
7月の連日のカンカン照りが嘘のようです。
 選句をお願いいたします。

8月21日(月)  選句締切
 ◎1 〇4


1  打水や象のステップ三拍子
2  三つ馬の黒長靴や稲の花
3  信濃路や夜のコスモス揺れ止まず
4  灼くる天湧水街を満たしおり
5  梨剥いて嫁聞き上手四十五
6  マネキンの折り重なりて夏終る
7  じいちゃんの煙管の臭い蝉時雨
8  市民税納め鰻重竹を食ぶ
9  故郷の語りつくして盆の月
10 星の夜の虫の戦い始まりぬ
11 稲光にわかに変わる風のいろ
12 唐辛子悪女の爪の伸び具合
13 棟梁の語りて一服片かげり
14 住み慣れぬ高階暮らし稲びかり
15 氷柱のダリアになって見る人間
16 歴代の遺影の真下大昼寝
17 灼けるだけ灼けて列島祷りの日
18 フォルテシモいつまで続く法師蝉
19 挨拶の張り有る声や今朝の秋
20 迎え火や先ず軍服の父が来る
21 秋暑し線路工事の疎き音
22 躁の顔鬱の顔浮く花火の輪
23 秋立つや古刹めぐりとタブレット
24 知床に朽ちし番小屋雲は秋
 

8月句会案内

 投稿者:珠子  投稿日:2017年 8月 1日(火)22時25分51秒
  8月 4日(金)  花林檎俳句会投句締切
        兼題「立秋」
8月 8日(火)  花林檎俳句会
8月11日(金)  金曜句会投句締切
8月19日(土)  麦船橋句会
8月26日(土)  吟行予定
 

156回7月金曜句会選句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2017年 7月26日(水)11時26分23秒
編集済
  鎌ヶ谷は、夜から朝にかけて待望のの雨。もうちょっと降ってほしいところですがいいお湿りとなりました。
今日はエアコンなしで過ごせそうです。
誤記はお知らせください。


1  青葉若葉おーいと呼べば揺るる橋   邦  夫

◎登志子
評:(登志子)深い谷にかかっている吊り橋でしょうか、気持ちの良い句です。


2  北前の古き家並み麻暖簾            雅  子

○邦夫・撫子
評:(撫子)日本海に面した港町、昔の面影を残す町並み、季語の「麻暖簾」が効いた句です。
評:(邦夫)北前船廻船問屋が立ち並んでいた旧北国街道の街並は、今も明治時代に建てられた家屋が多く残っているという。家並みと同様古びた麻暖簾は雰囲気が出ていてよいが、季語をもう少し離して使いたいような気もする。「北前の」という言い方は舌足らずな表現だと思う。


3  ブロンズの手なら掴めて夏の夢     美佐子

評:(珠子)よくも悪くも抽象度が高すぎるのかな。夏の夢だけではイメージしようがないから。


4  曲がり角もう一礼す白日傘         登志子

○邦夫・雅子・撫子
評:(撫子)お客さまを見送る光景ですが、お人柄が見えるような爽やかな後ろ姿です。
評:(雅子)昔の日本、所作の美しい人がいましたよね。今は古き良き日本の懐かしさに詠われるくらいかなあ。
評:(邦夫)何度もお辞儀をして別れた白日傘の人が、角を曲がるときもう一度お辞儀をして行った。頭を下げるたびに日傘も大きく傾くのだ。少し大袈裟とも思える女性の所作が目に浮かぶ。上五から中七への続き方が不自然のようだ。
評:(珠子)ぶつぶつ切れてリズムが悪いのが気になります。「もう一礼の白日傘」とか?


5  西豪雨東空梅雨水に泣く           洋  子

〇青嵐・弥生・和子・登志子
評:(登志子)あちらこちら酷い豪雨です。異状気象怖いですね。
評:(和子)自然の猛威とはいえ、九州もまたすごいことに、日本中平均に雨が欲しいですね。
評:(弥生)本当にそうですね。同じ水でもこんなにも、影響が違うとは。
評:(青嵐)西豪雨でなく東北も大変な状況。TV等で見る限りどちらも同様な被害状況である。


6  ぎごちない親子の会話心太        和  子

◎邦夫・喜和子
〇雅子・雛乃・登志子
評:(喜和子)季語「心太」の組み合わせがいいなと思います。なんだかんだといっても親子は分かり合えることを言っているような気がします。
評:(邦夫)何かわだかまりがあって、なめらかでなく不自然な親子の対話。二人の前に置かれた心太もなかなか減らない。そうした気まずい雰囲気に心太という小道具がぴったりで効果をあげている。
評:(雅子)久しぶりに帰省した息子とテーブルにつき冷やしておいた心太をふるまっている母。少々照れもあって会話が進まない。こんな一こまを感じてしまう。
評:(雛乃) 久し振りに会った父と子でしょうか。
評:(登志子)父親と息子でしょうかね~。


7  気掛かりな出水かつての訪問地     撫  子

〇青嵐・喜和子
評:(喜和子)麦の全国大会で行った「日田」のことかな。
評:(青嵐)この度の九州地区の被害は他人事ならず、友人・仲間の消息が気になり、電話等を入れた次第。幸い何処も問題なかったが、常に思うのだが自然災害に対する対策に打つ手はないのだろうか?
評:(邦夫)かつて麦の大会で訪れた日田がたいへんな水害に見舞われている。「気掛かりな出水」は河川などの水量が急に増すことが心配だ、という。「かつての訪問地」と合わせて緊迫感というか臨場感というか、差し迫った感じが出ていないように思う。


8  梅雨晴間ホース長々横たわる       喜和子

◎雛乃
○邦夫・青嵐・和子
評:(雛乃) 今年も「水不足」の声が聞こえてきます。ホースを伸ばして水撒きですね。
評:(和子)ホース横たわる、本当に毎日の水やりにうんざりで、 ホース巻き取るのも面倒に雨が欲しいです。
評:(青嵐)今年ほど雨の少ない梅雨はなかった。ホースも忙しく出たり入ったり忙しい。
評:(邦夫)雨が降り続けば、草木に灌水しなくてもよさそうなものだが、わが家でも梅雨の晴れ間に胡瓜に水をやっていた。今年は、梅雨に雨が少ないせいもあるのだろう。土に汚れて長々と横たわるホースを格納するのがまた一苦労なのだ。


9  夏椿仰山の莟鳥来たる                 青  嵐

評:(珠子)夏椿は咲いては散り咲いては散り、散っても美しい。そしてまだまだたくさんのつぼみ。気持ちはよくわかりますが、切れてしまうリズムが残念。


10  下りホーム百の風鈴うたた寝す     珠  子

○邦夫・雅子・喜和子・雛乃
評:(雛乃) 「下りホーム」ですから帰宅のための電車を待っているのでしょう。疲れていたからでしょうか、風鈴の音もうたた寝しているように聞こえたのです。
評:(喜和子)とてもムードのある景です。
評:(雅子)せっかく凉を求めて降り立った東北の地、風鈴の音」で歓迎するのが大方の様子です。今日はそよとも吹かずうたた寝状態の風鈴がユーモラスである。
評:(邦夫)私は、まだ見たことはないのだが、駅のホームや待合室に200個近い風鈴が飾られているという複数の記事を読んだことがある。電車を待つ乗客がつい瞼を閉じて転た寝してしまったのか、駅の工事をしている人が物陰で一休みしているのか、読む人に一瞬涼をもたらす句である。


11  水の輪の水の響きや梅雨晴間        弥  生

○美佐子
評:(邦夫)「水の輪の水の響き」はもう少し「説明」が要りそうだ。


12  少年のスタートダッシュ夏穿つ     雛  乃

〇珠子・登志子
評(登志子)陸上競技のスタートダッシュ或いは他の事か迷いましたが少年の一生懸命さに心打たれます。
評:(珠子)半世紀前の東京オリンピックのスタートダッシュのポスターを思い出します。きっちりしたいい句だと思いますが、はまりすぎているのとも言えます。俳句の好みいろいろ。


13  炎昼のきんきんという冷え具合   珠 子

◎弥生・撫子・美佐子
〇洋子
評:(弥生)何がキンキンに冷えているのでしょう。炎昼ならではですね、きんきんが生きるのは。
評:(撫子)シンプルな句ですが、日本語の楽しさ奥深さを再確認させて頂きました。目の付け所の良い句です。


14  湾口へ伸びる航跡雲の峰        邦 夫

◎和子・珠子
〇洋子・弥生・喜和子・美佐子
評:(珠子)自分の悲しみや苦しみをどう詠んだとしても、こういう大きな景には負けてしまします。
評:(和子)うわーー大きな景ですっきりします。
評:(喜和子)雄大さを感じます。
評:(弥生)一枚の絵を見ているようですね。


15  武家屋敷奥の間昼寝したき風     登志子

◎青嵐
〇洋子・弥生・撫子・雛乃・美佐子
評:(青嵐)今更徒然草を持ち出すこともないが。「家の造りは夏を旨とすべし。冬はいかなる所にもすまる。暑き頃,わろき住居は耐えがたきことなり」(第五五段) 兎に角昔から日本の家屋は夏向きになっていた。掲句の武家屋敷もこの様に造られた家屋であろう。そんな屋敷の明け放れた座敷で涼しき風にあったのでしょう。
評:(弥生)武家屋敷なら部屋がいくつも有り、奥のままで風が通り抜けているのですね。さぞ気持ちがいいことでしょう。自分もその所にいる気分になりますね。
評:(邦夫)「昼寝したき風」はこちら側の言葉である。
評:(撫子)暑い中の武家屋敷見学でしょうか。武士もその昔ゴロリと横になっていたかもしれません。
評:(雛乃) この句を頂いて、角館の武家屋敷を思いました。いい風が来るのでしょうね。


16  千の鮭涼しき土間に吊り並ぶ     雅 子

〇喜和子・雛乃
評:(雛乃) 北前船との交易で栄えた湊町・村上の景ですね。私も一度訪れたい地です。ただ、「吊り並ぶ」に違和感を感じます。
評:(喜和子)漁村の土間の広さとたくさんの鮭が吊してある景が浮かんできます。鮭が美味しいだろうな。
評:(邦夫)「吊り並ぶ」の「吊る」は他動詞、「並ぶ」は自動詞。この複合語は変だ。「吊られる」と言わなければ意味が通らない。


17  ラジオから流れる歌謡月涼し     洋 子

〇青嵐
評:(青嵐)眠れぬままに良くNHKの深夜便を聞いて居る事がある。昨夜も前日亡くなった平尾昌晃の追悼番組を聞いた。79歳略同年代になる。彼の歌う唄、彼の作曲した歌を聴いていると遠い昔が思い出されて来た。日劇のロカビリーにも行き、世の変化を目の当たりに感じたのを鮮明に覚えている。
評:(邦夫)「歌謡」はあいまいな言い方である。


18  帰省子のコールド負けの母校かな   和 子

評:(珠子)自分の母校ではなく帰省子の母校であることが17文字には難しいのかもしれません。推敲にもよるでしょうが・・・。


19  丸窓の丸窓らしく濡れて梅雨     美佐子

◎雅子
○邦夫・洋子・和子・珠子
評:(雅子)昔、学生時代に友人が遊郭跡を下宿屋にした所に住んでいました。その部屋の丸窓が艶めいて格子模様が濡れていたりすると雰囲気がありましたよ。丸窓の丸窓らしくにいろいろな想像がふくらみます。
評:(邦夫)寺の書院などにある丸窓から見る庭はこの上なく美しい。経済的に十分な余裕のある人は、家を建てる時に丸窓を設けたいと思うことがあるかもしれないが、実際に取り付けるひとは殆どいない。あれは寺や豪邸、高級料亭などでたまに見て楽しむもののようだ。「丸窓の丸窓らしく濡れて」には、そうした丸窓に対する一種憧れのような眼差しを感じて面白い。
評:(和子)旅の宿でしょうか、大雨でなくしっとり感がいいですね。
評:(珠子)俳句は、目の付け所ですね。


20  過疎となる落人の村立葵       撫 子

〇弥生
評:(弥生)立葵って大きく伸びて赤い色していてもなぜか淋し気なんですよね。私には。過疎、落人の村、あまりにくっつきすぎな感じ。


21  雪渓を歩んだ友よ黄泉に発つ       青 嵐

評:(珠子)こうやって、大切な思いを17文字に詠んでおくこと・私も心掛けたいと思います。甘いと言われても、その時々の思いを日記のように17文字にしておこうと思います。父母の句もどれだけ作ったことか。


22  峰雲や巻き尺伸ばす測量夫      喜和子

評:(邦夫)「測量夫」という言い方があるだろうか。


23  帰省子の親と同じ声を持つ      弥 生

○邦夫・雅子・撫子・珠子
評:(撫子)親子、兄弟、顔はさほど似ていなくても声は驚くほど似ていることがあります。子の成長が驚きであり、頼もしくも感じているのでしょう。
評:(雅子)子供の成長は嬉しくもあり、戸惑いもありですかね。
評:(邦夫)たぶん男の子だろう。家を離れていた少しの間に見違える程背丈も伸び、声も低音の力強いものになっている。そして父親そっくりの声になっているのだ。長女の家の三兄弟もみな父親と同じ声になっていて、近頃では電話に出たものに「誰だ」と訊かなければならない。ぞんざいに訊いて、それが父親だったりして慌てることも一再ではない。中七の字足らずは解消し、「を持つ」は削りたい。たとえば「帰省子のあいさつ親と同じ声」など…。
評:(珠子)誰でもどこかで感じたことがあるコトですが、それを俳句に仕立てるということはなかなかできません。ほかの方の作品となってから「だよね~!」コロンブスの卵・もう使えません。私も自分の録音の声を聞くと、イントネーション、早口、その他もろもろ電話口の妹の声そっくりです。


24  だるまさんころんだ夕焼空になる  雛乃

◎洋子
〇和子・珠子・登志子・美佐子
評:(洋子)今はあまり見かけなくなった景。夕方になっても夢中で遊び母親に「もう家に入りなさい」と言われる声が聞こえそう。
評:(和子)懐かしい、夕方まで遊んでそれぞれにおうちに帰る、明日も天気だ。
評:(珠子)こういう切り取り方・取り合わせ、私は好きです。
評:(登志子)谷内六郎の絵の様です。真っ赤な夕焼けが目に浮かんできます。
 

156回7月金曜句会投句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2017年 7月18日(火)09時38分20秒
編集済
  猛暑。寝苦しくて真夜中に目覚めたときにふらっとすると、あれこのままだと逝っちゃうかもしれないと思う瞬間があって、そう思う自分にビックリします。熱中症は前触れなくやってきて体中の力を抜いてしまいますヨ。
この時期に東京でオリンピックをやると決めた人の気持ちがわかりません!

(さし換えがあります。3・6・18)

7月24日(火) 選句締め切り
 ◎1 〇4

1  青葉若葉おーいと呼べば揺るる橋
2  北前の古き家並み麻暖簾
3 ブロンズの手なら掴めて夏の夢
4  曲がり角もう一礼す白日傘
5  西豪雨東空梅雨水に泣く
6  ぎごちない親子の会話心太
7  気掛かりな出水かつての訪問地
8  梅雨晴間ホース長々横たわる
9  夏椿仰山の莟鳥来たる
10 下りホーム百の風鈴うたた寝す
11 水の輪の水の響きや梅雨晴間
12 少年のスタートダッシュ夏穿つ
13 炎昼のきんきんという冷え具合
14 湾口へ伸びる航跡雲の峰
15 武家屋敷奥の間昼寝したき風
16 千の鮭涼しき土間に吊り並ぶ
17 ラジオから流れる歌謡月涼し
18 帰省子のコールド負けの母校かな
19 丸窓の丸窓らしく濡れて梅雨
20 過疎となる落人の村立葵
21 雪渓を歩んだ友よ黄泉に発つ
22 峰雲や巻き尺伸ばす測量夫
23 帰省子の親と同じ声を持つ
24 だるまさんころんだ夕焼空になる
 

吟行について

 投稿者:こがめ  投稿日:2017年 7月15日(土)08時34分33秒
  7月22日(第四土曜日)

吟行場所  千葉市都市緑化植物園ら

集合場所 JR千葉駅東口(モノレールへ入口が見えます)

集合時刻  10時


8月6日(第一日曜日)の花林檎句会の吟行は休みです。

吟行場所の紹介をお願いします。
 

麦作家賞・新人賞のお祝いについて

 投稿者:珠子  投稿日:2017年 7月 1日(土)20時54分19秒
  八木邦夫さん「麦・作家賞」
星 深雪さん「麦・新人賞」

ダブル受賞となりました。
船橋句会と花林檎俳句会合同でお祝いの会を開きたいと思います。
全員のご都合を合わせることはできませんので、こちらで決めさせていただきました。
できるだけご都合をつけてご参加よろしくお願いいたします。

日時 7月15日(土)12:00~15:00

場所 JR船橋と京成船橋の間 「謝謝」
    (西武デパートから京成船橋に向かう途中。)

句会 投句句会となります。
   7月13日(木)厳守で珠子までメールか葉書で句を送ってください。
   私が一覧に印刷して持参いたします。

   兼題 「八木邦夫」の一字を使った一句
      「星深雪」の一字を使った一句  計2句
      当日、席題はありません。選句だけしていただきます。

   会費 5000円程度

わからないことがありましたら、富美子さんか珠子までお問合せください。

よろしくお願いいたします。
 

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