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160回1月金曜句会投句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2018年 1月16日(火)10時50分19秒
  本年もよろしくお願いいたします。

1月22日(火) 選句締切
◎1 〇3

1  自画像のほくろ大きく冬の星
2  臘梅や泥に塗れたはせをの碑
3  農継ぎて団旗を継ぎて出初式
4  撮影のセットの裏や大枯野
5  雪嶺の迫る窓際旅人に
6  年の暮年毎に増える喪中報
7  塾の窓煌々として冬深し
8  人日や塩一振りの味かげん
9  山茶花の風にまかせる赤と白
10 サイコロの一回休み切山椒
11 日脚伸ぶ検査の度のフルネーム
12 日本晴れ老老介護の初詣
13 初神籤十七歳の胸の音
14 星冴ゆる路上ライブのサキソフォン
15 牛舎よりくぐもる声のして寒夜
16 寒の入りパンダ人気の上野かな
17 待春や「ふるさと」を口遊む夫
18 灯台の背骨が軋む大寒波
19 優先席の着ぶくれ一家大き顔
20 風呂吹きやいずれ独りになる話
21 女正月はぐれ雲突く避雷針
22 独楽廻し負けず嫌いの紅一点
 
 

2月例会会場について

 投稿者:邦夫  投稿日:2018年 1月11日(木)17時23分27秒
  先日の句会の記録用紙に、次回予告として、会場を「音楽室」と記載しましたが、「実習室」の誤りですので訂正します。

 2月13日(火)3:30~  二和公民館実習室
 

1月句会案内

 投稿者:珠子  投稿日:2017年12月30日(土)16時40分10秒
編集済
  1月 5日(金)花林檎俳句会投句締切
       兼題「初」
1月 7日(日)吟行 お滝不動尊 10:00
      都合により、吟行地を変えました。
      ご了承ください。
1月 9日(火)花林檎俳句会
1月12日(金)金曜句会投句締切
1月14日(日)麦新年句会・北とぴあ
1月20日(土)麦船橋句会
1月27日(土)吟行予定

皆様どうぞよいお年をお迎えください。
 

来年度麦全国大会の地のテレビ放映!!

 投稿者:富美子  投稿日:2017年12月26日(火)12時24分26秒
編集済
  来年度は大分で大会が開催されます。

吟行する予定のところがテレビ放映されるそうです。

  29日(金)午後9:00~午後10:00

  NHKBS

 「水の国大分 東洋のナイアガラと海底湧水」

です。 是非御一見を。
 

麦創刊号復刻版の申し込みについて

 投稿者:富美子  投稿日:2017年12月26日(火)10時19分38秒
  今年も押し詰まってまいりました。大掃除に年用意にとお忙しいことと存じます。

さて、麦1月号に掲載されましたように、復刻版の申し込みが「振り込み用紙で」とありました。
おひとりおひとり申しこむと、送料もかかります。
そこでまとめて申し込みたいと思います。
9日の花林檎句会で希望をお聞きしたいと思います。

富美子が取り纏めいたしますので、不明な点ありましたら、ご連絡ください。

℡ 047-445-3364  携帯 090-7256-4349
 

159回選句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2017年12月23日(土)12時29分47秒
編集済
  今年最後の金曜句会となりました。
今年の後半は怪我や病気でさんざんでしたが、来年は年女。
元気で頑張ろうと思います。
皆様どうぞよいお年を!



1 静けさや畑を起こす霜柱       洋 子

◎喜和子
〇登志子・雅子・珠子
評:(喜和子)景が浮かんできます。「畑を起こす」の表現がいいなと思います。
評:(登志子)普通は畑に鍬を入れることを畑を起こすと言うと思いますが 霜柱が大根などを抜いた畑一面を押し上げた状態が目に浮かびます。
評:(雅子)子供の頃登校途中によく見た光景である。畑を起こすというよりも土を動かすほどの霜柱は子供心にも自然の力を感じたものだ。
評:(珠子)上五は他の言葉がありそうで気になりますが、自然現象として当たり前のことですが、あえて「畑を起こす」と言い切ったところがいいと思います。


2 小春日や石蓴の残る忘れ潮      喜和子

◎雅子
評:(雅子)置きざりにされた石蓴の緑の美しさを思い出し、忘れ潮という詩的な言葉に合わせると寂しくも美しい情景になる。小春日の季語にほっとする。


3 山眠る玩具の電車廻らせて      邦 夫

◎撫子
〇雛乃
評:(撫子)「山眠る」と「玩具の電車」の取り合わせの句と解釈しました。詩情を感じさせる句です。
評:(雛乃) 冬の夜の静けさを感じます。
評:(珠子)私もこういうイメージの句にもどんどん挑戦していきたいと思っていますが、この中七を感じるか感じないか、何より自分に自信がありません。〇をつけたり外したり。結果外しました。


4 寂しさのひとつに鳰の浮き沈み    富美子

◎洋子
〇雛乃
評:(洋子)かいつぶりの餌を取る動作が寂しさのひとつになっているなんて詩的ですね、沼の静寂も感じます。
評:(雛乃)面白い感じ方だと思います。


5 歳晩の境内絵馬の鳴るばかり     撫 子

○邦夫・洋子・青嵐
評:(青嵐)勤めて居た折、挨拶まわりの途で、ふと大きな神社に立ち寄った。沢山の絵馬が見てくれとばかりに音立てていたので何気なく書いてあった字句を讀んだ。男児が早く大人になって母親に孝養を尽くしたいと稚拙ながら真剣に書いてあった。昭和49年の暮である。
評:(洋子)年の暮の寒さの中境内の絵馬の鳴る音は寒風にさらされ尚歳晩を感じ、鳴るばかりが生きています。
評:(邦夫)歳晩といっても夜ではない。一年の終わり、十二月も押しつまった頃をいう。この頃は社に詣でる人も稀で、静まりかえった境内に風に鳴る絵馬の音だけが聞こえる。このような空気の中に身を置くと、今年一年、さらに遠い来し方にまで思いが及んで粛然とした気分になる。そうして数日も経つと賑やかな初詣の人波の中で、新年に向かって新たな気概を抱くことになるのだ。


6 初霜や今日はだあれも死なない日   雛 乃

評:(珠子)こういう文体の句は私もよく作りますが、結果自己満足で終わることが多いです。こういう句にこそ「ビビビ」とくるインパクトがないと。しかしこういう形での死という言葉は私にはわからない。池田澄子は壮絶な言葉との戦いの末にあの軽さを出しているのだそうです。そりゃそうですよねえ。


7 一人居の早々終える年用意      弥 生

○邦夫・富美子
評:(富美子)年用意は年々億劫になってきました。デパートのおせちを頼もうかとも思うのですが、好き嫌いの多い家人。無駄も出るような気がして。
評:(邦夫)独り居と一人居は同じことを言っているようだが、よく考えてみると少し意味合いが異なるような気もする。それはさておいて、一人でする年用意は仕事の量も内容の複雑さも簡単に済みそうである。さっさと終えてTVの往年の名画を観たり、なかなか読めない俳句の本を繙いたりするのもよいものだ。字間に一抹の寂しさのようなものを感じないでもない。


8 相続権放棄すとんと山眠る      珠 子

◎登志子
〇喜和子・撫子・富美子
評:(登志子)取り合わせが面白い すとんと…が 何かの理由があってのことでしょうが 相続が終わってホッとしたようなガッカリしたような感じを受けます。
評:(富美子)相続を放棄するのも大変な手続きやら、あるんでしょうね。すとんとが効いています。
評:(喜和子)取り合わせがいいなと思います。気持ちがすっきりしているのだろうな。
評:(撫子)「相続権」あまり俳句には馴染まない言葉のようですが、「山眠る」の季語を配したことですっきりした句になっています。俳句にタブーは無いのですね。


9 楠公像の馬の荒息寒日和       登志子

〇洋子
評:(珠子)吟行句なのでしょうが、吟行にいっていない私としては、「楠公像の」という説明が「像の馬が荒い息をしているようだ」という感動の焦点を広げてしまったのではという気持ちになりました。(楠公像の馬だからこそ荒い息が伝わるともいえるのでなんとも言えませんが。)吟行句は行かなかった人との温度差がありますから難しいですね。


10 群青を一枚被せ暮早し        雅 子

◎雛乃・青嵐
〇喜和子
評:(青嵐)冬の空は好きである。東京で生まれ育った私は冬型の気圧配置になると太平洋側が晴れの日が多くなる事を知っている。最近こそ家人が喧しいので冬暁は止めているが、時に歩くと他の季節と違った空の群青を見る。素晴らしい色で正に掲句の措辞が如くである。「日短し」では言い表せない。
評:(雛乃) 日本画の制作風景と思いますが、暮れゆく夕空の描写のようにも思います。
評:(喜和子)夕方の景が絵に描かれているような句です。


11 剥がされし表札の跡冬館       富美子

〇撫子・青嵐・珠子
評:(青嵐)掲句から一片の物語が出来そうである。上五から中七に何があったのか是非読んでみたい。
評:(撫子)誰も住んでいない御屋敷でしょうか。表札の跡が凹っとしている様子が見えるようです。
評:(珠子)冬館がねえ・ちょっと気に入らないのですが、剥がされた表札の跡にはドラマを感じます。


12 水子地蔵に鮮しき菊十二月      邦 夫


13 クリスマスカードに託す親心     喜和子

評:(珠子)親心という言葉は範囲が広すぎてどんな心なのかピンポイントで伝わらないので俳句には向きません。どんな親心なのか具体的に詠んだ方がいいと思います。


14 初雪やさらりと包む奥飛騨路     弥 生

〇登志子・洋子
評:(洋子)奥飛騨の冬の景が見えて来ます。さらりと包むが好きです
評:(登志子)奥飛騨の美しい風景ですね。


15 吊るされる鮭の形相冬の雨      雛 乃

◎邦夫・珠子
〇撫子・富美子・洋子
評:(珠子)季語が惜しい。私の作りたい句は、言葉の強さに頼らない・二物間の見えない緊張感、淡い詩情・・・なのである気はするのですが、読んで惹かれる句には、多少リズムが悪くとも言葉が強くとも訴えたいことが凝縮している句がかなり多いことを自覚しています。この句の「形相」がいい効果を出していると思います。
評:(邦夫)だれかのブログで新巻鮭を作ったという記事を見たが、製造の過程の終わりのほうで、えら穴から口に紐を通し、吊して乾燥させるとあった。市場などで売るときも吊されることが多い。あの吊された新巻(荒巻)鮭の貌は、まさに「形相」という表現がぴったりである。本来「鮭」(秋)、「乾鮭・塩鮭」(冬)が季語なのだが、あえて「鮭の形相」を強調するために「冬の雨」を季語として採用したのはよいと思う。ただ、「冬の雨」は少しぼけた感じがしないでもないので、考えたいところである。
評:(撫子)昔は魚屋さんの店先に吊るされていた鮭、この頃は切身ばかりで見る機会がありません。歯を?きだした様が目に浮かんで来ました。
評:(富美子)アメ横の荒巻鮭たち。季語は冬の雨よりぴったりするのがあるような気がします。
評:(洋子)私の里では歳晩の頃どの家でも鮭が居間に下げられていました、嫁の実家は鮭をお歳暮に送る風習が有り、あまり今はみられませんが懐かしく思いました。冬の雨の寒々とした感じが暮を思わせます。


16 すきま風余談ばかりの集会所     撫 子

◎富美子
〇雛乃・弥生・珠子
評:(富美子)町内会の集会場。集まってもなかなか本題に入らず、おしゃべりが続く。ストーブはついているが、戸はがたぴしとして隙間風も・・・。
評:(雛乃) 景のよく分かる句です。
評:(珠子)おしゃべりばっかりでなかなか進まない打ち合わせと季語がよく合っていて面白いと思いました。


17 すくすくと育つパンダや小六月    洋 子

〇青嵐
評:(青嵐)今月19日、日本で初めて生まれたパンダ「シャンシャン」の初公開である。TV等で見ると実に愛くるしい。こんな可愛らしい生き物が世の中にいるのが不思議と思う。パンダを見ていると娘たちが東京に行って家内に連れられ上野動物園にてパンダを見て感動し手紙を貰った神戸時代を思い出した。


18 初霜やオニオンスープに舌を焼く   珠 子

◎弥生
〇登志子・喜和子・雅子
評:(雅子)晩秋から冬に向かう季節は急に冷え込む朝がある。そんな日に温かいスープに勢いあまっている様子が微笑ましい。
評:(登志子)寒い日は熱いスープは体が温まり美味しいです。
評:(喜和子)「舌を焼く」でくすっと笑ってしまいました。わたしは猫舌なので。「寒さと熱い」の対比がよいと思います。


19 寒晴れや新築現場の足場組む     登志子

○邦夫・雅子・弥生
評:(雅子)寒晴れの空に足場を組む音が響いて澄んだ空気が空高くまで続いている。
評:(邦夫)初冬の頃の晴れて暖かい日和を小春日和などという。十二月、一月の厳寒の頃の冴えわたった晴天を冬晴といい、寒晴ともいう。厳密に言えば寒晴は一月の寒中の晴天をいう。厳しい寒さの中ではあるが、太平洋側の凜と冴えわたる冬晴の空に向かって、足場が組まれ家が建ち上がろうとしているのを見ると、寒さに縮こまって沈みがちとなる気分も、束の間、晴れようというものである。語順を変えて季語を座五に置くことも試みてみたいと思う。


20 冬うららささくれに残る青絵の具   雅 子

〇弥生
評:(珠子)中七に苦労の跡が見えますが、再度苦労することをお勧めします。いつかきっとぴったりの7文字に出会えると思います。
 

159回12月金曜句会投句一覧

 投稿者:珠子  投稿日:2017年12月12日(火)10時38分8秒
編集済
  17番、一字付け足してありますので再度ご確認を!

関東は申し訳ないほど連日の青空ですが、テレビや新聞からは不安なニュースばかり。
今年最後の金曜句会です。選句をお願いいたします。

12月20日(水) 選句締切
◎1 〇3

1  静けさや畑を起こす霜柱
2  小春日や石蓴の残る忘れ潮
3  山眠る玩具の電車廻らせて
4  寂しさのひとつに鳰の浮き沈み
5  歳晩の境内絵馬の鳴るばかり
6  初霜や今日はだあれも死なない日
7  一人居の早々終える年用意
8  相続権放棄すとんと山眠る
9  楠公像の馬の荒息寒日和
10 群青を一枚被せ暮早し
11 剥がされし表札の跡冬館
12 水子地蔵に鮮しき菊十二月
13 クリスマスカードに託す親心
14 初雪やさらりと包む奥飛騨路
15 吊るされる鮭の形相冬の雨
16 すきま風余談ばかりの集会所
17 すくすくと育つパンダや小六月
18 初霜やオニオンスープに舌を焼く
19 寒晴れや新築現場の足場組む
20 冬うららささくれに残る青絵の具
 

12月句会案内

 投稿者:珠子  投稿日:2017年11月30日(木)14時42分53秒
  12月 3日(日) 吟行 ふなばし三番瀬海浜公園

12月 8日(金) 花林檎俳句会投句締切
         兼題「短日」

         金曜句会投句締切

12月12日(火) 花林檎俳句会

12月16日(土) 麦船橋句会

12月23日(土) 吟行予定


今年のカレンダーも一枚に。
お気をつけてお過ごしください。
 

花林檎句会吟行について

 投稿者:こがめ  投稿日:2017年11月26日(日)20時52分28秒
  12月3日(第一日曜日)

吟行場所 ふなばし三番瀬海浜公園

集合時刻 10:00

集合場所 公園のクラブハウス前

参加される方は喜和子か珠子にご連絡ください。

 

158回11月金曜句会選句

 投稿者:珠子  投稿日:2017年11月24日(金)12時02分3秒
  お待たせいたしました。
この地方はあたたかな冬日ですが、ふるさとは雪・・・。



1  秋の日のこぼれる無人野菜売り         雅  子
〇登志子
評:(登志子)秋は野菜の豊富な季節 茄子など秋の日を浴びてぴかぴか光っているのでしょう。
評:(邦夫)よい句になりそうな景であるが、無人販売所を「無人野菜売り」というのは一考を要するだろう。「○○売り」は、もと青豆や油、飴などを売り歩いた「行商人」であり、売店ではない。『ミネソタの卵売り』も若くて元気な女性であったろう。「青田売」「市売」「一文売り」など「売ること」の意での用法もあるが、掲句の造語は不自然なので改善の工夫をしたい。


2  口遊む校歌廃校の冬日向       洋  子

〇撫子
評:(撫子)寂しい事柄と暖かな季語との取り合わせが好ましいです。
評:(珠子)廃校となった母校なのでしょうね。故郷の山と川が出てくる校歌。私の場合、すらすら口から突いて出る文語の言葉の意味がわかりません。多分最初からわからずに歌っていたのでしょう。


3  境内の一樹梃摺る落葉掻        和  子

評:(珠子)銀杏でしょうか、欅でしょうか。「境内の一樹」より、具体的な木の名前の方が落葉の散り方や量が想像できて、てこずる様子がわかる気がしました。さもなくば、境内のたくさんの落葉樹にてこずるとか。私は花が散っても木の葉が散ってもそれを汚いと思うことはないので、落葉はそのままにしておいてもらいたいのですが、そうは思わない方がほとんどでしょうからね。この季節掃除には「梃子摺り」ます。


4  切干の煮詰まる匂い雨長し                  撫  子

◎和子・雛乃
〇登志子・洋子・富美子・珠子
評:(雛乃) うー、料理嫌いな私に、こうした気づきはないです。「煮詰まる匂い」に○です。
評:(和子)雨続きの日、切り干しという生活感のある品をもって来ているところが実にいいと。
評:(登志子)切り干し大根は安くて栄養豊富な食材です。家庭によって味付けはそれぞれでしょうが何となく匂いを想像してしまいます。雨の中を帰ってきた家族をホッとさせるでしょう。
評:(洋子)切干大根を煮ている匂いは独特の匂いですね、でも醤油と砂糖の味付けの香りかな、長雨の日は煮物でもしようかな。
評:(富美子)煮物をしているときの匂いは、どこか郷愁を感じさせます。弱火にかけていて、ついうっかり煮詰めすぎてしまうこともあります。外は雨。じっくりと味を含めさせましょう。
評:(珠子)切干大根を煮てみたくなりました。私もこの長雨を句材にしたいと思いながら難しかったのですが、うまく取り合わせていると思います。


5  硬直する軒のジーンズ冬に入る            邦  夫

◎洋子
〇撫子・登志子・弥生・富美子
評:(洋子)ジーンズの硬いゴワゴワの感じが季語と良いですね
評:(登志子)千葉県辺りではまだまだ凍るほどの寒さではありませんが 新潟に引越した年 干した下着がパリパリに凍り付いたのには驚きました。軒下に干したのでしょうから霙でもふっているのでしょうか。
評:(撫子)寒くなると厚手の物は乾かなくなります。硬直という少しオーバーな表現が生きています。
評:(弥生)ジーンズ自体が濡れるとガバガバになるけれど冬に入ったことでさらに硬直する感じ分かりますね。
評:(富美子)ジーンズのガバガバの感じを、硬直と言ったところ、いいですね。


6  団栗や話途切れる叫び声                     喜和子

評:(邦夫)「話途切れる叫び声」は、どんな様子なのだろう。句にする前に情景をしっかりイメージしてみるとよいと思う。
評:(珠子)子供の叫び声(歓声?)にオトナの話が途切れたというのかなとは思いましたが、もし、そうだとすると語順が悪く17文字ではややこしい。


7  添水鳴るまでの間合いや冬めける       富美子

〇喜和子・弥生
評:(弥生)冬になると水の量も少なくなり鳴るまでの間隔があいてしまう。じっと待ってる心境がよく出てますね。


8  落葉降るペンシルビルの谷間にも          弥  生

◎邦夫
〇洋子・和子・珠子
評:(邦夫)ペンシルビルは、狭い土地の上に建てられた中層建築物である。古くからの商業地域は、大きな道路に面して間口の狭い、奥行きの長い土地が並んでいる。古い街並みで営まれていた商店や中小の工場などがビルに建て替える。多くは3~5階、中には8~10階のものもあって、鉛筆のように縦に細長いことからペンシルビルと呼ばれている。そうした町にも寺社や某の屋敷跡が公園として残っているのがあったり、街路樹が植えられたりしていて、季節になれば落葉を降らせるのである。「ペンシルビルの谷間にも」の光景を錦糸町・両国界隈の景としてイメージしてみた。
評:(珠子)ペンシルビルという言葉は初めてでしたが、容易に想像がつきます。どんな狭いところにもどこからともなく落葉が飛んできます。我が家にも銀杏の葉が飛んできていったいどこからだろうと思ったばかりです。易しくシンプルに仕上げているのがいいと思いました。
評:(和子)ペンシルビルって言葉がなんか素敵に聞こえ、どこも落葉の後始末大変ですよね。


9  冬来るメタセコイアの秀のしじま          珠  子

○邦夫
評:(邦夫)メタセコイアは、スギ科の落葉高木で、高さ25~30mになる。幹は真っ直ぐに伸び、樹形は円錐形となる。晩秋から冬にかけて赤茶色に紅葉し、小枝とともに落葉する。滋賀県高島市にある500本の並木は、新日本街路樹百景、日本紅葉の名所百選の一つに数えられている。
 メタセコイアの林間や樹下で季節の移り変わりを感じることが多いのだが、掲句は、少し離れたところから険しい山並みのように並ぶメタセコイアの秀とその上に広がる空を見ている。少し前までどこまでも澄みわたる気持ちのよい秋の空として見上げていたのだが、今、寒気が加わり凜と冴えわたって抜けるような青空になっている。紅葉する樹木の上の空に漂う秋から冬に移ろう季感を「メタセコイアの秀の静寂」ととらえたのである。


10  小春日やロボットに席を指図され    登志子

〇雛乃
評:(雛乃) もうすぐ、こうしたことが頻繁に起こる世の中になるのでしょうね。作者の苛立ちを感じます、が人の世は否応なしに変わっていくのでしょうね。「小春日」が切ない。


11  国宝の塔に足場や秋の風              雅  子

〇富美子
評:(富美子)薬師寺でしょうか。秋の風が安易な気がします。


12  縄跳びの授業跳べない子が二人          和  子

◎富美子
評:(富美子)どうしても、縄を跳べない人はいますね。一生懸命練習しているのでしょう。作者の優しいまなざしを感じます。


13  咲き誇る山茶花垣の観音堂                 喜和子

評:(邦夫)「咲き誇る」は、言い過ぎであり、月並みな表現とされる。俳句では描写を心がけたい。
評:(珠子)山茶花を背景に観音堂の古さを詠むとか。景から一旦離れて、強弱遠近などを頭で構成しなおして句にしたらどうでしょうか。


14  調教の馬の白息櫨紅葉                        邦  夫

◎雅子・珠子
〇喜和子・撫子・洋子・雛乃
評:(雅子)場所は北海道でしょうか?北の国でしょうが、冬を迎える季節感が馬の吐く息にもはっきりと感じられいい景です。
評:(珠子)馬の大きな鼻の穴から勢いよく白い息がふたつ。調教師の息も混じる。朝の冷え切った空気と背景の櫨紅葉の真っ赤。俳句としては「落ち着きすぎ」とも思いましたが美しい。
評:(撫子)子供の頃見ていた光景なので句にしたいと思っていましたが中々出来ず、上手く表現されていると感心しました。
評:(雛乃) 初冬の早朝の静寂が伝わってきます。馬の息の白さと櫨紅葉の赤が美しい。


15  両の手にほどよき母の漬菜石               珠  子

◎登志子・弥生
〇雅子・雛乃
評:(弥生)今頃は漬物の季節。子供のころは嫌だったが、今は、漬物といえば、石だったり母である。漬物を通じて母を思う季節でもある。
評:(登志子)お母様の漬物石と漬け方も譲り受けさぞかし美味しい事と思います。
評:(雅子)季節感と母への思いが合わさってほのぼのする。今はこういう景色は見られるのだろうか。
評:(雛乃) 作者が、この漬物石(漬菜石)を持ち上げたとき、大きさも重さも形もしっくり、腕に馴染んだんですね。お母様が選んだ漬菜石がこんなに馴染むの、やはり親子だから。


16  原発の汚染土壌や冬紅葉             登志子

〇雅子
評:(雅子)時がたつにつれて記憶が薄れそうになる原発事故。まだまだ痛々しく残る汚染土壌に目を向けた。季語のもつ意味の深さを感じる。


17  黄落期通学路より覚める街                 撫  子

○邦夫・喜和子・洋子
評:(邦夫)朝、街が動き出す時間は、住宅街、商店街、官庁街など、地域を構成する人々の暮らしによってさまざまである。子どもが登校する時間帯にまだ動き出さない街、たとえば商店街は7時、8時にはまだシャッターが上がっていないだろう。通学路だけに人通りがあるのだ。
 「黄落期」という季語は、「黄落する頃」の意で、必ずしも黄落が見えていなくてもよい。似たような季語に「花時・桜時・花の頃・花過ぎ・花前」があり、詩歌では伝統的に花といえば桜のことであるから、桜の咲く頃の意である。
 一句で黄落や桜の花が見えるように言うのか、黄落や桜の頃という「季節」に重きを置くのか、作者の意図によって季語が選ばれることになる。
 掲句は、黄落の景と朝の街の様子を視覚的に並べているのではなく、黄落の頃の気分を重視しているものと思われる。


18  冬立てり退院の日を語る兄                  洋  子

評:(珠子)私の場合。歩けなくなった父を介護する母に限界が来て老人ホームへ入った父。しばらくしてから母に「俺にはここを出て家に帰る日は来ないのだな」と言ったそうで、母は「そんなことはない」と言い返せなかったと。私には忘れられない言葉です。このお兄様は逆に、元気になって家に帰ったらあれもしよう、これもしようとおっしゃるのを、もう帰れないのだとわかっているご家族が複雑な気持ちで見ている・・・のだろうと思いました。きっとだれもが通る道です。身につまされます。


19  バス降りて四方を山に大枯野               弥  生

評:(珠子)四方の山と大枯野。情景としてはよくわかるのですが、俳句としてはどちらかに焦点を絞ったほうがすっきりすると思います。


20  男からふと囁かる冬夕焼                    富美子

〇和子
評:(和子)この景を背に何を( )でしょうか??意味深です。


21 小春日や豆売る農婦片笑窪           雛  乃

〇雅子・弥生
評:(弥生)小春日と片笑窪何となく笑みが浮かんできますね。売る人買う人両方が幸せそうですね。
評:(雅子)いつも使う駅の通路に時々農家の女性が作物を広げて道行く人たちに声をかけている。その笑顔がうかびました。


22 天平の仏眠らせ木の実降る           雛  乃

◎喜和子・撫子
○邦夫・和子・珠子
評:(撫子)さり気ない表現ですが、心に響く句です。木の実の降る音が子守唄になっているようでこの句の優しさに惹かれました。
評:(邦夫)天平時代は、仏教が盛んになり、数多くの壮大な伽藍が建立され、大小の優れた仏像も造られた。江戸時代の松尾芭蕉が「菊の香や 奈良には古き ほとけたち」と詠んだように、古都奈良にはたくさんの仏が在して、幾世紀もの歴史の過程で人々の心に安寧をもたらしてきた。
 如来や菩薩は眼を半眼に閉じて優しい表情を浮かべて在す。人々は、信仰心が無いひとでも、そのお姿に心を癒やされるのである。掲句の作者は、仏の三昧(さんまい)の状態を眠っているようだととらえた。外では辺りの静寂を破るように木の実が音をたてて降っている。「…眠らせ…降る」と因果関係があるように言っているが、並列的に起こる事象をこのように表現するのも俳句的な言い方のひとつである。
評:(和子)中七の言葉に続き季語がいいなあと。
評:(珠子)「・・・眠らせ」はよくあるパターンではありますが、滑らかなリズムが心に響きます。


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